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イスラエルの風
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 BFPイスラエル支援センター
イスラエル人家族プログラムスタッフ 中村 恵美子

 最近私の顔から笑いが失われつつある。悲しみが、憤りが込み上げ怒りとなっていることに気付く……なぜだろう?

 自分自身の中にキリストの愛がない。愛のない者がどのように愛を示すことができるのでしょうか。主よ、私を助けてください。私をあわれんでください。イスラエルに住むというさまざまなプレッシャーや現状の中で、こんな気持ちになってしまう自分を否定することができない。

 しかしこんな時、イエスさまの懐に走っていくと、愛の袋がいっぱいになる。神さまの懐にしか、本当の愛は存在しないことを実感させられる瞬間だ。結局、肉の力ではこの仕事を全うすることはできない……と、いつも思わされる。

 イスラエル人プログラムは、1年間の契約で月に20家族が登録され、20家族が新しくプログラムに組まれ、200家族が事務所を訪れる。しかし、現状はリストにない家族も週に20人ほど来る。このプログラムに支給される食料だけでは賄うことはできない。

 お祭りが続く時期は特にそうである。「冷蔵庫を開けても何もない……子どもたちがおなかをすかせて待っているんですよ!」 そう叫ぶ人がいた。「お祭りだというのに、どのように祭りを過ごせばいいの!?」と、飛び込んできた女性が涙声で訴えた。彼女の苦しみ、悲しみが、怒りの言葉となって事務所いっぱいに広がった。

 私の心に悲しみ、そして祈りがわいてきた。「……これで何人目だろう……涙が止まらない……どうかイエスさまが、五つのパンと二匹の魚で5千人以上の人々の空腹を満たされたように、どうぞ、足りない食物でも多くの人々に、満腹感を与えることができるようにしてください。この者を、愛のない者をあわれんでください……助けてください……。」(9月上旬)

 うれしい!! プログラムで支援を受けているディナさんが、仮庵の祭り前夜のお祝いに招いてくれた。挨拶を交わすだけでほとんど話したことがない。ポプリをいっぱい入れたフラワーポットとスカー(仮庵)の飾り付け用の枝付きザクロをプレゼントに用意した。

 20代前半と10代後半の息子さん4人と、娘さんとそのご主人と、お孫さんが、屋上に造られたスカーに私を案内した。息子さんたちが交互にトーラーを朗読し、祭りを始める。その後、祈祷し、一つのカップに注がれたぶどう酒、そしてハラー(安息日・祭り用のパン)を分ける。そして、鶏肉と野菜の煮込み、カボチャを甘く味付けしたもの、サラダなど、食事類が運ばれてきた。

 隣に座っていた息子さんが、「このパンは母が作ったんだ。これも……これも。母の料理はいつも最高さ! 僕たちは母をとっても愛しているよ。」と言い、ディナさんを抱き締めた。ディナさんはうれしそうに、「このパンは、フードバンクでもらった小麦粉で作ったのよ。この野菜も……」と語った。皆、時間を忘れて話にふけった。息子さんが言った。「エミコ。僕たちいい友達になれたね。」

 
 
 
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