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イスラエルの風
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 その後、父親がこの幼子を「ヨナタン」と命名し、招待客の中から主だった方々がヨナタンに優しく手を置き、祝福の祈りを捧げました。この間、約15分くらいの出来事でした。

←お父さん(中心)が“ヨナタン”と命名。息子を誇らしげに見守るお母さん(左)。優しく抱きしめる叔父さん(右)

 招待客のために準備されたお菓子と軽食を頂きながらパーティーが始まり、私の緊張もやっとほぐれました。メシアニック・ジューが集う教会の牧師であり、そして今日の主人公・ヨナタンの父親であるセス・ベン・ハイームさんは、喜びと共に父親としての義務を果たし、ほっとした様子で、招待客一人ひとりと握手を交わされていました。

 式は幼な子を主人公に、神のご臨在と新しい命への喜びに満たされていました。その中で、特に母親の堂々たる誇らしげな様子がとても美しく印象的でした。一般的に行われる麗しい献児式とは異なるこの割礼式は、合理的な事由(医学的利点など)では説明のつかない、全く次元の違う、ユダヤ民族的アイデンティティーそのものによって支配され、執り行われていました。

 私はこの割礼式に参加したことによって、ユダヤ人の両親が味わう喜びを知ることができました。そして近い将来、ヨナタン君が確実に抱くであろう喜びを想像することができました。このような“喜び”を、さまざまな理由を丁寧に説明することで、あるいは人と分かち合うことができるかもしれません。しかし、説明を超えた部分の喜びは、結局のところ、自分にしか分からないことであり、究極的な表現をすると“自分と神にしか分からない”ことかもしれません。あらゆる状況や説明を超えた根源的なアイデンティティーの喜びという領域は、その人、あるいはその民族と神との間でしか分からない……そんな印象をもちました。アイデンティティーとは、そういうものなのかもしれません。

 これこそが、なぜ割礼をするか?という疑問に対する私の答えでした。そして神は、私たちを私たちのまま愛してくださるように、ユダヤ人をユダヤ人として愛しておられるということを、私の理解を超えた部分で感じずにいられませんでした。このような神秘を、体験を通して教えてくださった主に感謝します。

 
 
 
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