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イスラエルの風
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2004年4月

 BFPイスラエルでは、長期勤務が可能な地元イスラエル人スタッフの比重が、年々増えています。ロッテム・ベン・シャロームもその一人です。彼女は、長年にわたって献身的に、愛をもってBFPを支えてきた尊い働き手でした。

 褐色の肌、黒髪、柔和さにあふれた丸い茶色の瞳がすてきなロッテムは、キブツ(集団農場)で生まれ育ったイスラエル人です。彼女の祖先は、19世紀末、徒歩で砂漠を横断し、イスラエルにたどり着いたという歴史をもつイエメン系ユダヤ人です。

出会い
 ロッテムがBFPフードバンクのフロアー責任者として採用されたのは1997年でした。直属の上司、ビル・スティーブンス師(現・イスラエル支援センター所長)とは、長い付き合いになります。彼女は彼を評して、「ビルさんは一見厳しそうなその外見の下に、優しさと温かな心をもっています。彼の下で働くことができたのは、私にとって本当に喜びであり、特権でした。本当に良いボスとは彼のことです。」と語っています。

 この仕事はフードバンク・フロアーの司令塔です。食糧の各世帯への割り当てを決め、パッキングの指示を出し、必要な分量の食料を用意します。各配達先に向けて品目を準備するほか、食料を受け取りに来るイスラエル人の窓口として、多岐にわたる忙しい受付業務があります(時には彼らの身の上相談に乗ることもしばしば)。何十種類にもわたる品目の在庫管理も厳しく行います。また、新しく来たボランティアの訓練も行います。

 日々、さまざまなチャレンジの連続です。ロッテムは問題に遭いながらも、信仰をもって仕事をこなし続けました。また、支援を受けに来るユダヤ人一人ひとりに誠意をもって対応しました。彼女が地元イスラエル人であったこと、英語に堪能であったこと、人の苦しみをわが事のように受け取る優しさの持ち主であったことは、まさに主のご計画でした。多くの人々が彼女を通してキリストの愛に触れたことは言うまでもありません。

ビジョン
 そして2002年、後任が与えられると、ロッテムは長年の願いであった『イスラエル人支援プログラム』に集中することができるようになりました(地元イスラエル人向けの「里親プログラム」)。

 ロッテムの心を悲しませたのは、未婚の母、あるいは離婚による若いシングル・マザーの急増、イスラエル人の心をむしばむ絶望、そして人々が貧困にあえいでいる現実でした。「貧しさばかりを見ていると、その人の心はねじ曲がってきます。だから私たちは、いつも神を見上げている必要があります。」 こうした人々の渇望を癒やす、“地の塩、世の光”となれるように、ロッテムはBFPの将来に大きな希望を抱きました。シングル・マザーが働きに出られるように「託児所」、技術を教える「技術訓練所」、学生のための「寮」、生活のために負債を抱えている家族への「経済援助」……などなど、ビジョンはふくらみ続けました。

 
 
 
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