ふたたびのイスラエルには見の限り 黄なる花咲き我を迎えり
前回(1990年8月)訪れた時は、ルリ玉アザミの花も、タチアオイの花も、ドライフラワーのように枯れ、色のなかったガリラヤ湖畔に、ヒナゲシ、アネモネ(真紅)、アザミの(紫紅)、シクラメン(ピンク、白)、白辛子、春菊(黄)などの色も鮮やかに咲き乱れているさまに、目も心も奪われ、季節が変わるとこんなにも風景まで変わるイスラエル、ガリラヤ湖畔、イスラエルの中で一番好きな場所となりました。聖書に出てくる野のゆりとはアネモネの花のこととか……。(マタイ6:28)
ガリラヤ湖畔といえば、宿泊したキブツのゲストハウス、“ノフ・ゲノサレ”の庭にあった大株のパンパスグラスの穂の白銀色の輝きも忘れることができません。
ガリラヤの湖畔に寄せるさざなみに 我に従えとの主の声きこゆ
日本では花屋で見るか、栽培して楽しむ花々が、自然の中に咲いているさまは、1995年5月に行ったトルコでも、麦畑の中やあぜ道に、ヒナゲシが咲いていたり、道野辺に矢車草、タチアオイの花などが咲き乱れ(咲き乱れるという形容詞がぴったりです。)次の目的地に移動するはずの疲れを癒やし、目と心を楽しませてくれました。
イスラエル、ちょうど日本の四国ほどの面積の国のことですが、実に魅力的で印象に残っていることが数多くあります。1995年3月に行った時、エルサレム市内に入ったのはちょうど夕方、夕日に映えるエルサレムは、まさに“黄金のエルサレム”、神秘的ですらありました。エルサレムの建築物はエルサレム・ストーンという石でできているそうで、とても美しい街並みでした。
1990年8月に訪れた時、シャバット(安息日)で、寺院や教会の見学ができない日、自称・民間親善大使のバスの運転手が、自宅に招いてお茶をごちそうしてくれたり、運転手仲間の経営するブドウ園にブドウ狩りに連れて行ってくれたりと、大サービスしてくれました。ハーモニカが上手で、帰国する朝、エルサレムを見下せる小高い丘の上で、“黄金のエルサレム”の曲を吹奏してくれたのには大感激、大感動でした。その時、また必ずこの黄金のエルサレムを訪れたいと願った思いがかなえられ、4回イスラエルに旅する恵みにあずかりました。
気候、風土、言葉はもとより、宗教から空気すらも異なると思われる国なのに、なぜかたまらなく懐かしさを覚え、何回でも訪れたい国イスラエル。この懐かしさの源を確かめに、今度は今まで行った時期とは違う季節、たとえば秋はどんな色彩りで迎えてくれるか……。あのガリラヤ湖畔を眼裏に描きつつ、ひたすらにその日の来るのを待ち望んでおります。
【K.Tさん/神奈川県】 |