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 イエスも同じテーマで語っておられます。「だから、神の国とその義とをまず第一に求めなさい。そうすれば、それに加えて、これらのものはすべて与えられます。」(マタイ6・33)。

 ここで主が言われた「これらのもの」とは、何を指すのでしょうか。その答えは、マタイの福音書6章25節から32節にあります。食べ物、飲み物、そして着る物です。もし私たちが神の国と神の義とを第一にし、主を愛し従うなら、神は私たちの必需品を備えてくださるのです。

 ではここで、ブドウの実とブドウの木の関係について見てみましょう。この二つは、神が最も頻繁に用いられる例えです。聖書時代にブドウの木がどう育てられていたかを知ることによって、その当時の人々が、たやすくその真理を理解できたことが分かります。

聖書時代のブドウの木栽培
 ブドウの栽培は、決して簡単に短期間にできるものではありません。また、栽培は平和な時代にこそ適していました。なぜなら、常に手入れをする必要があり、実を結ぶようになるまで、数年間は注意深く育成しなければならないからです。平和な時代には、多くの収穫が得ることができました。しかし、戦時にはブドウ畑は略奪され、壁は壊され、ブドウの木はいばらで覆われ、その枝は野獣に踏みにじられました。(イザヤ5・5-6、詩80・12-13)

野獣、火事、盗人などを監視する見張りやぐら

 まず土が掘り返され、石が取り除かれました。それから捕食動物たちを遠ざけるために、壁、あるいは垣根が作られました(詩80・12-13)。見張りやぐらやブドウ酒を貯蔵する大きな桶を立て、収穫期には寝泊りできる小屋まで用意されました。家族の誰かが、植え付けのときから収穫時まで、一貫してその見張りやぐらで監視し、将来の家族の食料を保護しました。野獣、火事、盗人などが、常に彼らの脅威でした。

 ブドウの木は、毎年かなり大胆な刈り込みや、くわによる掘り起こし、除草、間引き、ブドウの房を支えるための支柱の設置、場合によっては注水などが必要です。当時は収穫が非常に重要だったので、ブドウの木を植えても、その実を収穫できなかった者は、兵役さえ免除されました。(申命20・6参照)

 収穫後は、石造りの絞り器にかけられます。そして、搾り出されたブドウ汁は、石のみぞを通って石造りのタンクの中に蓄えられます。ブドウは足で踏みつけるので、踏みつける人の足と、その衣のすそはブドウ汁で赤く染まります。

 今日のイスラエルには、ブド ウ園が数多く存在します。ちょ うど兵隊たちのパレードのように、ブドウの木々がきれいに並 んでいる姿を国中で見ることが できます。ブドウの木の「腕 (枝)」は、地上からかなり高い 所で延ばされ、針金に沿って横 に長く広がっています。しかし古代のイスラエルでは、ブドウ のつるは、地上をはっていまし た。なぜなら、当時の人々は葉 陰で成長させれば、もっと成熟 したブドウを収穫できると信じ ていたからです。

 ブドウの実は、その多くが収 穫期に消費されますが、残りは 乾燥させて、後で食べるため干 しブドウの房にしました(Tサム25・18)。ブドウ汁は沸騰させて、「ブドウ蜜」と呼ばれる濃いシロップにしました。しかし、主要な用途はブドウ酒とブドウの「新酒」でした。
 
 
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