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あなたの行かれる所へ私も行き、あなたの住まわれる所に私も住みます。」とナオミに懇願するルツ
ナオミの帰郷
エリメレクの自己中心がイスラエルに大きな悲しみをもたらした中でも、神のご計画は、イスラエルに愛と恵みと慰めをもたらすために進行していました。挫折のただ中で、神は大きな祝福をもたらすことのできるお方です。
「そこで彼女(ナオミ)はふたりの嫁といっしょに、今まで住んでいた所を出て、ユダの地へ戻るため帰途についた。そのうちに、ナオミはふたりの嫁に、『あなたがたは、それぞれ自分の母の家へ帰りなさい。あなたがたが、なくなった者たちと私にしてくれたように、主があなたがたに恵みを賜わり、あなたがたが、それぞれ夫の家で平和な暮らしができるように主がしてくださいますように。』と言った。そしてふたりに口づけしたので、彼女たちは声をあげて泣いた。」(ルツ1・7-9)
ナオミが、二人の娘たちを家へ帰らせたいと願ったのは、異邦人の彼女たちがイスラエルまで付いてくることに、困惑を覚えていたという可能性があります。3人とも喪中にあり、誰かに頼らなければ生きていけない、しかもそのうちの2人は異邦人であるという状態では、イスラエルの人々にあまり快く歓迎してもらえないかもしれなかったのです。
ナオミが涙ながらに語った祝福の言葉は実に聖書的です。「あなたがたが、なくなった者たちと私にしてくれたように、主があなたがたに恵みを賜わりますように。」 彼女のこの祝福の言葉は創世記12章3節前半そのものです。「あなたを祝福する者をわたしは祝福し、あなたをのろう者をわたしはのろう。」
嫁たちは両方ともナオミに言いました。「いいえ。私たちは、あなたの民のところへあなたといっしょに帰ります。」(ルツ1・10)。「彼女たちはまた声をあげて泣き、オルパはしゅうとめに別れの口づけをしたが、ルツは彼女にすがりついていた。」(ルツ1・14)。ユダヤ教では、聖書に出てくる口づけにはいくつかの種類があると説明されています。愛と誓約を意味する口づけ、裏切りの口づけ、あいさつ(こんにちは、さようなら)の口づけ、礼儀的な口づけなどです。オルパは別れの口づけをしましたが、ルツは彼女の義母にすがりつきました。これは誓約を意味しました。
「ナオミは言った。『ご覧なさい。あなたの弟嫁は、自分の民とその神のところへ帰って行きました。あなたも弟嫁にならって帰りなさい。』 ルツは言った。『あなたを捨て、あなたから別れて帰るように、私にしむけないでください。あなたの行かれる所へ私も行き、あなたの住まれる所に私も住みます。あなたの民は私の民、あなたの神は私の神です。あなたの死なれる所で私は死に、そこに葬られたいのです。もし死によっても私があなたから離れるようなことがあったら、主が幾重にも私を罰してくださるように。』」(ルツ1・15-17)。負うべき責任を逃れたエリメレクと比較して、何という対照的な行動でしょうか。
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