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 ピーター・ミカスはその著書『The Rod of an Almond Tree in God's Master Plan』(神のマスター・プランにおけるアーモンドの杖、Peter Michas, Robert Verner Maten, Christie D. Michas, Wine Pr Pub, 1997)で、ルカ伝3章21節から22節に記述されているイエスのバプテスマについて、興味深い解釈をしています。

 この章では「(イエスは)聖霊が鳩のような形をして自分の上に下られるのをご覧になった」と記されています。これはヘブライ語の文字「カフ」の形をした、鳩の翼に似た聖霊を言い表しています。

→ヘブライ語の文字「カフ」は鳩が翼を広げた様子を表している

 「トーラー選集」(Torah Anthology)や、『アートスクスロール・タナク・シリーズ』(ArtScroll Tanach Series, ArtScroll)では、この文字は聖霊を象徴する“油”が、大祭司や王の頭に注がれる方法を表していると言っています。

 紀元前6世紀、ソロモンが建てた神殿(第一神殿)がバビロンに破壊されて以降、王や大祭司がこのように油注がれることはなくなりました。また「カフ」という文字は「期待」を意味します。バプテスマのヨハネを含むすべての人が、メシアを待望していました。ですから、このことこそ、バプテスマに際して、皆がイエスは誰なのかを正確に理解した理由と言えます。

 聖霊を表す油注ぎの象徴「カフ」が、聖霊という現実の形として彼の上に下り、神の御声が、公にイエスを神の子として宣言されました。

 幾つかの詩篇や第二サムエル記にある章句から、メシアが神の子であることが理解できます。しかし、これらの節は「神の子」なる表現を含んでいません。むしろヘブル的な形で、父と子の関係を述べています。これがメシア性を表現するヘブル的方法であり、聖霊が語り、イエスが語られた方法だったのです。

 来月の後編では、他の事例を取り上げながら、イエスのメシア宣言について理解を深めていきましょう。

 エルサレムよりシャローム
 
 
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