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「私の金細工人たちはどこへ行ったのだ?」
「彼らは行ってしまいました、陛下。」と召使。
「私の職人たちは?」
「彼らは去っていきました、わが主人よ」
「私の歌い手たちは?」
「彼らもまた、行ってしまいました、陛下。」
「それでは、私の喜びはいったいどこに?」 彼はつぶやいた。
「それも去ってしまいました――エルサレムへと」

 ペルシャにいたユダヤ人社会のすべての層の人たちが、城壁再建に協力するため、エルサレムへと去りました。ペルシャ王は、彼らと共にあった「輝き」が失われたことを感じました。ペルシャは大きな喪失を味わうこととなりました。

◆内の敵、外の敵
 「さあ、再建に取りかかろう。」(ネヘミヤ2・18)。この大事業がスタートした時点からすでに敵が登場します。「ところが、ホロン人サヌバラテと、アモン人で役人のトビヤ、および、アラブ人ゲシェムは、これを聞いて、私たちをあざけり、私たちをさげすんで言った。『おまえたちのしているこのことは何だ。おまえたちは王に反逆しようとしているのか。』

 そこで、私(=ネヘミヤ)は彼らにことばを返して言った。『天の神ご自身が、私たちを成功させてくださる。だから、そのしもべである私たちは、再建に取りかかっているのだ。しかし、あなたがたにはエルサレムの中に何の分け前も、権利も、記念もないのだ。』」(19―20節)。イスラエルの再建に反対し、あざける人たちが存在する今日と、あまり変わりない状況です。

←再建前のエルサレムでは、幼い少女までも人身売買され、人心は荒み切っていた

 4章で、ネヘミヤは、これらの敵と直接対峙します。彼らは中傷やあざけりをもって働き手たちに嫌がらせを加えましたが、それでも効果がない場合は、実際に徒党を組んで、壁を破壊しにきました。しかし、ネヘミヤの神に対する揺るぎない信仰が、比類ない武器となり、仲間たちは励まされ、働き手たちの信仰は強められました。あらゆる種類の攻撃に対し、ネヘミヤの対処は常に同じでした。祈りと行動――勝利を与えてくださる神に対する信頼に加え、的確な行動を伴うことによって、力は増し、イスラエル人たちはびくともしませんでした。

 ネヘミヤにとってさらに扱いづらかった敵は、恐らく内側にあった問題でしょう。5章で、ネヘミヤは、同胞の一部が、自分たちより弱者の立場にある人々を利用して益を得ていたことを発見します。子どもたちが奴隷として売り飛ばされ、穀物を買うために、土地やブドウ畑や家屋が売りに出され、税金を払うために金貸しのもとに走る者もいました。
 
 
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