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←城壁再建を指揮するネヘミヤ

◆ネヘミヤの四つの性質
 ネヘミヤは、捕囚先のペルシャにおいて、ユダヤ社会のエリートでした。王の献酌官として影響力を持ち、また尊敬される地位にありました。彼は宮殿に住み、安定した生活を送っていました。しかし同時に、神と、神のみことばであるトーラーに宿る真理に対し、あつい信仰を持っていました。

 ネヘミヤは、特筆すべき四つの性質を備えていました。それは、ご自身の器として用いるために、神が彼に備えられたものだと私は信じています。

あわれみ深さ(ネヘミヤ1:2-4)
 この性質はネヘミヤ書1章2節から4節で表されています。

 ユダヤからの訪問者が、ペルシャの王都・シュシャンに到着すると、ネヘミヤはまず、エルサレムにいる同胞と、彼らの置かれている状況について尋ねました。そして、彼らが大変な苦難の中にあり、また中傷を受けていることを知り、心を痛めました。エルサレムの城壁が崩れ落ち、その幾つかの門もまた焼け落ちたことを知った彼は、朝まで泣き続けました。その時代、城壁が弱体化するのは、その町の人々が信じる神が弱いと認識されていたからです。もし、城壁が大きく強固なら、そこで礼拝される神もまた強く、それゆえに、住人たちを守っていけると信じられていました。イスラエルの神の御名が、ご自身の都であるエルサレムのゆえに汚されているという事実にネヘミヤは嘆き、何日にもわたって断食を続けました。

勇気
 ネヘミヤはまた、勇気あふれる人物でした。ネヘミヤ記は、彼のリーダーとしての勇気ある行動と、果敢さで満ちています。同書2章1節から8節では、エルサレムに帰って城壁の復興に携わりたいと、勇気を持って王に願い出ています。

 古代の王は絶対的な権力者でした。ある者は慈悲深く、ある者は残忍でした。エステル記でも分かる通り、シュシャンの宮廷では、王の前にどう出るか、どのように振る舞うか、厳しいエチケットが定められていました。王が、王酌を手向け、会話する許可を与えない限り、王に謁見を求めた人物は、投獄されるか、死刑になるかのいずれかでした。ネヘミヤが王の前に出た時、王は、彼が自分の職務に満足していないのではないかと疑いました。ネヘミヤにとってこれは、自分の命を懸けた陳情だったのです。ネヘミヤがなぜ悲しんでいるのか、王が尋ねた時、ネヘミヤの恐怖は頂点に達しました。エルサレムにいる同胞に対する思いが王に誤解され、不忠実で恩知らずと受け取られてしまったら、そのまま処刑されてしまうからです。

 
 
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