シリアが、ゴラン高原の各地に、高度な通信施設を建設しました。旧ソ連はここに、独自に開発した盗聴装置と中継ステーションを配備し、自国の人工衛星を通して、イスラエルの軍事配備状況を、シリアに伝えることになっていました。さらに、KGBの活動員がこれらのステーションに配備される予定でした。
これに対し、イスラエル側は300人の兵士に無線を装備させて、シリアとの国境地帯に送り込みました。300人の兵士たちは、無線を使って、あたかも自分の配下に100人の兵士がいるかのような連絡を取り合いました。彼らはシリア側が無線を傍受していることを知っていて、これを逆手に取り、かく乱したのです。
こうして、多くの軍勢のように見せ掛けました。300人のイスラエル兵はダマスカス(シリアの首都)へ赴き、その周りをぐるりと取り囲みました。彼らは無線で、ダマスカスを攻撃すると連絡し合いました。彼らはお互いに実にさまざまなことを伝達し合いました。例えば「おまえは50人を連れて向こうへ行け。もう一人は50人を連れてあそこへ行け。」
これらの無線を傍受したシリア側は、この情報をゴラン高原の遠く離れた火山や各地点にあるステーションに連絡し、「このままだとイスラエルによってダマスカスが包囲されてしまうから援軍を頼む。ゴランから戻ってきてくれ!」と要請しました。
こうして、偽の包囲作戦にだまされたシリア軍は、ゴラン高原から大急ぎで撤退しました。あまりにも大慌てだったため、各ステーションにあった、最高機密である旧ソ連の暗号情報が書かれた文書までそのまま置いてきてしまいました。この作戦で利益を得たのはアメリカです。イスラエルを通して、当時冷戦状態にあった旧ソ連の暗号情報を入手することになりました。
ヨハネ伝15章2節には次のようにあります。「わたしの枝で実を結ばないものはみな、父がそれを取り除き、……」
実は、ここで用いられている原語であるギリシャ語「取り除く」には、「持ち上げる」という意味があります。
今日、ヘブロンに行くと、聖書時代さながらの方法でブドウが育てられています。太い幹から枝が、地面に水平に、斜面に向かって伸び、この枝の先端を支えるために岩が置かれています。この岩にしっかり支えられることで、枝は地面に付くことがなく、冬の多量の雨によって腐ることもありません。この枝からつるが伸び、ここからブドウの果実が実ります。
この聖書時代のブドウの育て方から考えると、ヨハネ伝15章2節のこの箇所は「わたしの枝で実を結ばないものはみな、父がそれを持ち上げ……」と読んだ方がよいでしょう。これは、農夫がブドウの枝を助け、持ち上げたことによるもので、これによって枝は、良い実を結ぶことができるのです。枝が損なわれることなく、良い実を結ぶことこそ、農夫の最も願うことです。
私たちが“持ち上げられる必要がある枝”のように、自力で立ち上がれない時、神は私たちを立たせてくださいます。神は私たちに、実りある者、良質で甘い実を結ぶ者となることを願っておられるのです。
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