しかし、落とされた枝には、他の利用価値があります。切り落とされた枝は農夫の妻によって、主に薪として利用されました。私たちの人生にも、実を結ばない、落とす必要のあるものがあります。それらは罪深いもの、悪いものだけではありません。人生における本来の目的から私たちを遠ざけてしまうようなものも含まれています。枝を落とすという経験を通して、主に従い、御声を聴き、主が私たちの中に働かれることを望むなら、神は“人生本来の目的”へと導いてくださいます。
ギデオンの軍隊は、何度か「枝打ち」されて人数が減っていきましたが、そのたびにメンバーの信仰と勇気は増し加わりました。最初は3万2千人いたのが、最終的には300人という少ない数で戦う結果となりました。このような経験は大きな痛みを伴うものです。しかし、実を結ばない枝葉は取ってしまった方が、木にとって健康的なのです。最終的に、より多くを信じることができるよう、私たちの信仰を増し加えるために働かれる神の知恵と御力を、そこに見いだすことができます。
◆ブドウの実を成熟させる第三の方法―農夫による救出
ブドウの木がより良く育つための最後の方法は「農夫による救出」です。これは、ブドウ園が、外部からの何らかの脅威にさらされているとき、農夫が木々とその実を守ることを意味します(例―盗賊、ヤギ、疫病、悪天候など)。
ギデオンは、勝利のために思考を凝らして戦いに臨みました。彼は300人全員に、雄羊の角でできた笛を渡しました。戦士たちは、角笛に加え、300本のたいまつを手に取り、それをつぼで覆いました(士師7:16)。ミデヤン人が番兵を交替する時を狙い、新しい番兵が出てくるタイミングに合わせて、イスラエル人はミデヤン人の宿営をぐるりと取り囲みました。闇に出てきたばかりの番兵たちはまだ、周囲の暗さに目が慣れていません。イスラエル人がつぼを割ると、それまで酸欠状態だったたいまつが大きく燃え上がりました。そして300人は大きく角笛を吹き鳴らしました。
この作戦の効果を理解するためには、聖書時代について知る必要があります。当時の軍隊は、戦士100人に対して一人の指揮官が立ち、指揮官はそれぞれ角笛を持っていました。そうです!! アマレク人とミデヤン人は、精鋭300人が全員指揮官であり、3万人の軍隊がいると錯覚したのです。彼らは文字通り、押し合いへし合いしながら、あわててイズレエルの谷から逃げ出しました。主が下って、イスラエルを救いに来てくださったのです。彼らは叫びました。「主の剣、ギデオンの剣だ。」(士師7:20)
1973年の中東戦争で、イスラエル軍は『ギデオン作戦』なるものを展開しました。私はこれを、政治的な意味合いからではなく、イスラエルが主の助けによって、頭を使って敵を追い込んだ興味深い一つの例としてご紹介したいと思います。
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