BFP編集部 2004年11月
聖書に頻繁に登場するブドウ園と農夫の関係を通して、私たちと神との関係について、先月から2回にわたって学んでいます。今回はその後編、「ブドウの実を甘くする三つの方法」について、ギデオンを通して理解を深めてまいりましょう。
◆ギデオンから学ぶ―主を待ち望む
ギデオンの青年時代は、まさに神の祝福が明らかに現わされた時期でした。士師記6章34節には、「主の霊がギデオンをおおった」と書かれています。しかし隊長として、ミデヤン人やアマレク人と戦うように示された時、ギデオンは思い悩みました。彼が生きた紀元前12世紀は、エジプトの遠征で、都市国家すべてが滅亡したすぐ後でした。聖書にある通り、イスラエル人はアマレク人やミデヤン人の侵略に遭い、作物が奪われ、村々が襲われて破壊されました。
ギデオンは、こうした敵を撃退するべく、指導者として立てられました。しかし、この重要な局面で、神はギデオンに一言もおことばを掛けられませんでした。ギデオンは知りたかったのです。「3万2千人の人々と戦いに出ますが、あなたは私たちと共にいてくださるでしょうか!?」と。
神が沈黙される時、私たちは試されます。時にはその沈黙に耐えられず、神の御心を知るために、ついつい形あるしるしを求めてしまいます。ギデオンは、羊の毛を使って神を試しました。「今、私は打ち場に刈り取った一頭分の羊の毛を置きます。もしその羊の毛の上にだけ露が降りていて、土全体がかわいていたら、あなたがおことばのとおりに私の手でイスラエルを救われることが、私にわかります。」(士師6:37)。
ギデオンは、毎晩夜になると豊かに露が降ることを知っていました。ですから、地面の一部が乾き、ほかがぬれているなら、それはまさに奇跡です。彼が翌朝起きて羊毛を確かめると、羊毛はぬれ、地面は乾いていました。
しかし、神の沈黙に耐えられないギデオンは、もう一度神を試しました。次の夜、ギデオンは言いました。「私に向かって御怒りを燃やさないでください。私にもう一回言わせてください。どうぞ、この羊の毛でもう一回だけ試みさせてください。今度はこの羊の毛だけがかわいていて、土全体には露が降りるようにしてください。」(6:39)。そして、今度もその通りになりました。
誠実なる神は、“しるしを見せてください”という、若い未成熟な信仰者の祈りに答えてくださいます。しかし、その祈りは、時に神の御霊を悲しませることがあります。神が何も答えてくださらないように感じてしるしを求め、それを見ない限り信じないというのではなく、背後に働く神を知り、信頼し、信仰をもって歩む必要があります。
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