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 悲しみの雰囲気をより高めるために、こうした“喪専門”の「泣き」を職業としている人々が雇われました。彼らはほとんどの場合、『泣き女』と呼ばれる女性で、葬式の場に招かれ、嘆きを盛り上げました(エレミヤ9:17)。エジプトの壁画には、泣き女が立ったまま髪を振り乱して泣く様子が描かれています。ここからも、このことが古代の中東において、広く行われていたということが分かります。

←古代エジプトの壁画に描かれた“泣き”専門の女性たち。

 “泣く”“叫ぶ”“服を引き裂く”といった行為のほかに、喪に服することの嘆きを表すものとして、胸をたたく(ルカ23:48)、頭を覆って裸足で歩く( II サムエル15:30、19:4)、荒布を身にまとう(創生37・34、 II サムエル13:19、エレミヤ6:26)、頭や顔、衣類に灰をかぶる、などがあり、これは、神と他の人々の前に身を低くする(ヨシュア7:6、 Iサムエル4:12、 II サムエル13:19)思いを表す姿勢でした。喪に服する人々は足を洗うこと、ひげをそること、服を洗うこと( II サムエル19:24)を禁じられ、油や香をつけることも不可( II サムエル14:2)とされました。また、肉と酒を一緒に取ることも避けました(ダニエル10:3)。喪に服する人は、地べたの灰やほこりの中に座り、身を震わせて嘆き悲しんだのです(エゼキエル26:16)。

 頭髪をそる、皮膚を傷つける(エレミヤ16:6)、ひげの一部をそるなどの行為はカナン人が行っていたもので、イスラエル人には禁じられていました(レビ19:26-27、21:5、申命14:1)。しかし、こうした風習は、律法よりもより強力なもののようです(エレミヤ16:6)。

 次号、聖書の中の埋葬風習について学び、その中から見いだせる“嘆き”に対する神の真理を理解していきましょう。

 エルサレムよりシャローム

 〈次号へ続く〉

 
 
 
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