■サタン、悪霊
旧約聖書には、活発なサタンの支配が記されています。サタンは、イスラエルと神の民に試練を与え続けました。悪霊たち(日本語では "荒野の獣" とも訳されている)は、廃墟や砂漠に住み(イザヤ13:21、34:14)、人々に病を与え、心を悩ませました(Tサムエル16:15-23)。そして人々を欺きました(
I 列王22:22-23)。彼らはオカルト、魔術、その他神が禁じたさまざまな行為(レビ19:26、18:9-14)と結び付き、人々に試練を与えました。
他の宗教は、さまざまな偶像の神々であふれていますが、それらの多くが悪魔的な性質をもっています。昔も今も、人々はサタンと結び付いたこれらの神々を崇拝し、裁きから守られるように懇願しました。一方でイスラエルの民は、万物の創造者であり、これらの神々、悪霊たちをはるかに超えた、唯一の神を礼拝し続けてきました。神は、彼らが偶像礼拝することを固く禁じました。「もしあなたがたが主を捨てて、外国の神々に仕えるなら、あなたがたをしあわせにして後も、主はもう一度あなたがたにわざわいを下し、あなたがたを滅ぼし尽くす。」(ヨシュア24:20)。
ユダヤ教では、悪霊は単なる霊的存在ではなく、特定の目的をもっていると考えられ、そのうちの幾つかには名前が付けられています。リリス――子どもを盗む霊。マヴェットとモット――死をもたらす霊。パハド――夜に恐怖をもたらす霊。レシェプ――疫病をもたらす霊。デベル――伝染病をもたらす霊。ヘズ――“放たれた火矢のような勢い”で霊的に攻撃する霊。シャブリリ――視力を奪う霊。ケテブ――昼間の強烈な熱さの中で人を打ちのめす霊。アザエル――荒野に住む霊。そして、悪霊の長たるサタンは苦痛を与える堕天使であり、暗闇の力の長であり、ミカエルの敵です。
サタンはまたパリサイ人たちに“ベルゼブル”という、悪霊の王の名前でも呼ばれました(マタイ12:24)。イエスはサタンを“殺人者、偽り者、また偽りの父”(ヨハネ8:44)と呼んでいます。
◆新約聖書に見る天使と悪魔
新約聖書では、天使と悪魔、両者とも活発に働いています。
- ゼカリヤが香を焚くために神殿の中に入ると、天使ガブリエルが現れ、妻エリサベツが男の子を身ごもること、その子はヨハネと名付けられることを告げました(ルカ1:11-20)。ガブリエルはマリヤのもとにも現れ、彼女がイエスの母として選ばれたことを告げています(ルカ1:26-38)。
- 天使はヨセフのもとにも現れ、マリヤの受胎とイエスの誕生を告げました(マタイ1:20、ルカ1:13、19)。
- イエスがお生まれになった夜、空に天の軍勢が現れて、いと高き神を賛美しました(ルカ2:9-14)。
- イエスが荒野で悪魔の試みに遭われた後、天使たちが来て、御許で仕えました(マタイ4:11)。
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