●自由意志がない
神の御国では、人間は天使よりも若干劣る者として位置付けられている(ヘブル2:5-7)一方で、自由意志がないゆえに、人間が味わう恵みや信仰、救い、また聖霊なる神の内在を経験することがありません。神を父と呼ぶことも、自ら福音を語ることもできません。天使には(神に従うかどうかの)選択権が与えられていますが、いったん神に逆らうことを選んだら、永久にそれに縛られます。
その一方で、天使は持続的に神を礼拝し続けることができます(黙示5:11-12)。
天使たちには知識がありますが、神のように全知全能ではありません(マルコ13:32)。人よりは力があり(
II テサロニケ1:7、
II ペテロ2:11、詩篇130:20)、そして神の御心によって人に罰を下します(ヘブル1・7、
II 列王19:13、
I 歴代21:16、使徒12:22-23)。例えば、死の天使がエジプト全土に臨み、その住民と生き物の長子に死をもたらしました(出エジプト11章)。また、エルサレムを包囲した18万5千人ものセナケリブの軍勢を打ち破りました(
II 列王19:34-36)。
●姿
天使はいつも人間、それも男性の姿をとって現れます。セラフィムの場合は別です(イザヤ6・2)。決して、人間以外の姿、つまり動物や他の物質の形態を取ることはありません。
◆天使の種類
天使たちにはさまざまな種類があります。大天使、御使い、セラフィム、ケルビム、主の使い、守護天使です。
大天使―天使長の座にあるのがミカエルです(ユダ9)。ミカエルはイスラエルの民を守る守護天使です(ダニエル12:1)。彼は将来に起こるサタンとの戦いに対し、天の軍を率いる将であり、主イエスが地上に再び来られてイスラエルを救われる際に共に現れます(
I テサロニケ4:16)。
御使い―最も良く知られている存在はガブリエル(“神の英雄”という意味)で、主のことばを伝える伝令者でもあります。彼は慈しみと約束を示す働きを担い、人々に神の御心を伝えるために現れます。例えば、ガブリエルは、主イエスによって終結する終わりの時代の幻(ダニエル8:25、9:21)を伝えました。エルサレムの神殿で香をたいていたゼカリヤのもとに現れたり(ルカ1:19)、マリヤに受胎告知をしました(ルカ1:26)。他の御使いたちもまた、神の目的に従って人々にみことばを伝え、また人々を守りました。
→絵画に描かれたセラフィムの姿
セラフィム―第一ペテロ書3章22節で、権威と権力の象徴として描かれています。ヘブライ語で“燃え盛る者”“高貴な者”という意味があります。彼らは6枚の羽をもち、神の御座の上部に位置しています。彼らの役目は、常に神に賛美を捧げ、神の御名とそのご性質をほめたたえることです。神はご自分に仕える人々を洗い清めるために彼らを用いられます(イザヤ6:1-6)。
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