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 メノラーはまた、知識が一部の特権階級に占められるものではなく、社会のすべての人々にもたらされるものであることを表しています。メノラーのともしびが七つに分かれているのは、光の源が一つに限定されてはいないこと、またその光を受ける対象が一つに限定されてはいないことを示しています。すべての人間は光を受け、自らも輝くことができるのです。そのために必要なのは、生きたメノラーであられる神とのつながりをもつことです。

◆命の木
 メノラーの、中心の軸から何本も枝が伸びているその形は、まさに木そのものです。ユダヤ人は、メノラーは本来、命の木を表していると長い間信じていました。ダビデが「私の足のともしび」(詩篇119:105)と言った通り、メノラーは明らかに神のみことばの象徴です。そして命の木は、知恵である神のみことば、聖書を表しています。ソロモンは知恵を「命の木」と言い表しました(箴言3:18)。黙示録では、ご自分の命令を守る人は誰でも、命の木に至る権利が与えられると神は仰せられています(黙示22:14)。

 モーセがシナイ山で見た“決して焼け尽きることのない燃える芝”は、実はメノラーの先駆けのイメージとして現れたものです。この芝の中から語られる神の聖なる御声を聞き、モーセは預言者としての任命を受けました(出エジプト3:2)。モーセの人生でこれが初めての神との出会いでした。メノラーもまた、その黄金に輝く木の姿に込められた、神のみことばを通して光と命がもたらされることを人々に伝えています。

 メノラーはまた、“復活を通して得られる永遠の命”を表しています。メノラーのともしびのために使われる油はオリーブ油のみ、と聖なる法で定められていました。古代の人々は、オリーブは枯れることがなく永遠に生き続ける木と信じていました。それゆえ、オリーブの木は永遠の命に例えられていました。オリーブ山にあるゲッセマネの園には、樹齢2000年を超えるオリーブの古木が今も生きています。例えその幹が切り倒されても、残された根から新芽が生えてくるのです。

←オリーブの木 切り株からも新芽が生えてくる

◆イスラエル――神の光
 ユダヤ人は、メノラーにともる七つのともしびを、世界を照らす神の光として選ばれたイスラエルの、魂の集合体と見ています(イザヤ42:6)。神がこの民族をご自分の民として選び出された時から、彼らに“世界の光”となるよう命じられました。「これ(おきてと定め)を守り行ないなさい。そうすれば、それは国々の民に、あなたがたの知恵と悟りを示すことになり、これらすべてのおきてを聞く彼らは、『この偉大な国民は、確かに知恵のある、悟りのある民だ。』と言うであろう。」(申命4:6)。イスラエルは、神の教えによって支配される生き方を示すために、諸国民の前にモデルとなるように定められたのです。彼らが神のみことばに従うことで繁栄し、祝福を受ければ、その姿を見た異邦の民たちも啓発されて、神に立ち返るであろうということです。

 
 
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