
◆イスラエルの痛みに目を向ける
アメリカ、バリ、ロシア、南アフリカ、そしてブエノスアイレス……どこも甚大なテロの痛みを被った場所です。これらの事件で感じた悲しみを胸に、日々テロ攻撃にさらされているイスラエルに目を向けてみてください。ここでは、テロが終わることはありません。
パレスチナ人についてはどうでしょう。彼らの中にも平和を願い求める人々はいます。彼らもある意味で、イスラエル人と同じように、テロの犠牲者です。なぜならハマス、イスラム聖戦、そしてアラファト議長直轄の組織・ファタハのアルアクサ殉教団といったイスラム原理主義組織が、パレスチナとの和平を願うイスラエル国を認めず、テロをはびこらせてきたからです。和平交渉は遅々として進まず、結果として、人々が願う平和な日々は遠のく一方です。
アラファト議長にとって、結局のところ『オスロ協定』は、1974年に立てた「段階的イスラエル破壊プログラム」の達成のために都合のいいものでしかありませんでした。2000年9月、イスラエルが提示した最大級の譲歩――これは、これまでパレスチナが独立のために掲げてきた要求の大部分を満たすものでした――に対し(詳しくは前号を参照)、アラファト議長はこれを退けました。そして、戦争という形で応答したのです。パレスチナに、イスラエルとの和平共存を求め、いかなる努力も惜しまない、新しいリーダーシップが立てられる必要があります。
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