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 もし彼らが存在しなかったら、私たち人間は、最も大いなる贈り物を神から受け取ることができませんでした。その贈り物とは、メシアによる救いと神のみことばです。イスラエルの国と民は、神の祝福を世界に流すために選ばれました。彼らは、全世界に対し神の救いのメッセージを伝える、という使命を果たしたのです。

◆イスラエルと中東のアラブ諸国の独立は同時期
 世界に散っていた多数のユダヤ民族が、パレスチナ(イスラエル)の地に住む同胞の元に合流し始めた1880年代、中東全域はオスマントルコ帝国の支配下にありました。そこには国境がありませんでした。ユダヤ人が定住し始めたことから産業が興り、中東地域が活性化し始めました。崩壊寸前のオスマントルコ内で働き口に欠乏していたアラブ人たちは、職を求めてパレスチナの地へと群がりました。こうして、パレスチナにおけるユダヤ人とアラブ人の人口が伸びていきました。

 第一次世界大戦後、イギリスとフランスが疲弊し切ったオスマントルコを分割し、新しい国境を引きました。これが今日の中東、そしてイスラエルの国境線の基となりました。

 最終的には、その後数十年の間に下記の国々が独立していきました。

 レバノン(1920)、サウジアラビア(1932)、イラク(1938)
 オマーン(1940)、シリア(1941)、ヨルダン(1946)
 イスラエル(1948)、リビア(1952)、エジプト(1953)
 モロッコ、チュニジア、スーダン(1956)、クウェート(1961)、
 アルジェリア(1962)、アラブ首長国連邦、南イエメン
 カタール、バーレーン(1971)

◆ここでの論点
 1948年にイスラエルは国家として正式に独立を果たしました。しかしアラブ側は、事あるごとにイスラエル国家の正当性を非難してきました。残念なことに、メディアだけでなく、世界の政治指導者までもが、こうした非難の輪に加わり、「イスラエル国家は、ホロコーストによるユダヤ人大量虐殺に対する、西側諸国の罪悪感が人工的に生み出したものである」と主張しています。実際には、中東のイスラム諸国もまた、第一次世界大戦から第二次世界大戦後、という同時期に独立が認められた国家群です。この国々とイスラエルの成立に、いかなる違いがあるというのでしょうか。もしイスラエルが正当な国家であるならば、他の中東諸国もまた正当な国家であり、イスラエル国家の正当性を否定するならば、他の諸国もそれらの正当性を否定されることになります。

 今では信じられない話ですが、20世紀初頭、当時パレスチナ地域に住んでいたアラブ人は、この地はユダヤ人の土地である、と認識していました。「ここにかつてパレスチナというアラブ国家があった」という話は、ユダヤ人が定住を果たした後に、人工的につくり出された伝説にすぎません。他のアラブ民族と区別されるような、独立したパレスチナ国家が存在したことはありませんでした。歴史のどこを見ても、この地が「パレスチナ人」と呼ばれるアラブ人によって治められていたことは一度もありません。

 
 
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