彼らは驚き怪しんで言った。『どうでしょう。いま話しているこの人たちは、みなガリラヤの人ではありませんか。それなのに、私たちめいめいの国の国語で話すのを聞くとは、いったいどうしたことでしょう。私たちは、パルテヤ人、メジヤ人、エラム人、またメソポタミヤ、ユダヤ、カパドキヤ、ポントとアジヤ、フルギヤとパンフリヤ、エジプトとクレネに近いリビヤ地方などに住む者たち、また滞在中のローマ人たちで、ユダヤ人もいれば改宗者もいる。またクレテ人とアラビヤ人なのに、あの人たちが、私たちのいろいろな国ことばで神の大きなみわざを語るのを聞こうとは。』
人々はみな、驚き惑って、互いに『いったいこれはどうしたことか。』と言った。」(使徒2:1-12)
◆シャブオットとは?
シャブオットには、他にもいろいろな名前があります。『七週の祭り』『ハグ・ハビクリーム(第二の初穂の祭り)』『収穫の祭り』そして『ペンテコステ』。これらにどんな違いがあるのでしょう。同じ祭日を表すものでありながら、この祭りがさまざまな側面をもつため、こんなにたくさんの名称が付けられているのです。
ヘブライ語では「シャブオット(七週の祭り)」と呼ばれるのが最も一般的です。それは、過越の祭りが終わった後の安息日から、きちんと七週を数えるためです。
この、七週間を数えることを「オメルを数える」と言います。オメルとは昔、穀類などを計るために使われた単位で、1オメルは約1・9リットルの量を指します。オメルを数えるごとに、ユダヤ人は、神が人間にくださる分け前に感謝し、祝福の祈りを唱えます。
クリスチャンにとっては、シャブオットよりも「ペンテコステ」という名前の方がもっと親しみがあります。これはギリシャ語の「50日目」を表す言葉で、過越の祭から数えて50日目(7週間=49日間を数えた次の日)に祝われたことから来ています。
ユダヤ暦では、収穫を三度祝います。「第一の初穂の祭り」である過越の祭りの期間中、エルサレムの神殿に大麦が供えられます。祭司はその供え物を手に取って、祭壇の前でゆっくりと揺り動かします。大麦は小麦よりも早く熟し、収穫されます。「第二の初穂の祭り」であるシャブオットは、ちょうど小麦が収穫される時期に当たります。この祭りには、イスラエルの最良の小麦から作られた2斤のパン(シュテイ・ハレヘム)を祭司が手に取って神の前で揺り動かし、捧げます。それゆえ、シャブオットには「ハグ・ハビクリーム(第二の初穂の祭り)」という名前が付けられているのです。この、第一と第二の初穂の行事には密接な関係があります。
大麦の収穫を祝う第一の初穂の祭り(過越の祭り)も、小麦の収穫を祝う第二の初穂の祭り(シャブオット)も、続いて秋に祝われる、さらに大きな最終収穫の時である「仮庵の祭り」の前祝いのようなものです。
面白いことに、イスラエルの民の周りにいた異教の民もまた、豊かな収穫がもたらされるようにと、彼らの偶像の神々になだめの供え物を捧げました。イスラエルの民が、収穫を与えてくださった神に感謝を捧げるために、供え物を捧げたことと比べると、両者の間には、動機の面で大きな違いがあります。 |