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 マタティアス自身は、この反乱の1年目に亡くなり、息子の一人であだ名がマカベア(鉄づち)と呼ばれるユダが後を継いでリーダーとなりました。このあだ名は、ユダ自身の強さと粘り強さ、あるいはシリア人に対して数々の打撃を与えたことにちなんで付けられたものと言われています。さらに、戦いで彼が掲げた旗に記されたヘブル語のアクロスティックが由来とも言われています。これは、「ミ・カモハ・バエリーム・アドナイ(主よ、神々のうち、誰かあなたのような方があるでしょうか)」という、出エジプト記15章11節のみことばです。この一文の各一文字をつなげると「マカベア」となります。この一族は、歴史上ではマカベア家、もしくはハスモン家の両方の名前で知られています。

 エルサレムの解放と神殿の清め、聖書的信仰をよみがえらせるため、マカベア家一党には、急速に味方が集まりました。神殿がユダヤ人の手に取り戻されるまで、4つの重要な戦いが起こりましたが、最後の戦いは、新約聖書にも登場するエマオで展開しました。ここでシリア・ユダヤ両軍は激突し、マカベア家一党率いるユダヤ人が勝利したのです。

 エルサレムヘの道が彼らの前に開かれました。しかし、豚が犠牲獣として捧げられ、ギリシャの神々が祭られていた神殿が目に入った瞬間、ユダヤ人の喜びは苦々しさへと変わりました。彼らは神々の祭壇を取り壊し、宮を清めました。ユダヤ暦でいうキシュレイ月の25日、神殿はイスラエルの神の宮として再献堂されました。そして、神殿内の巨大なメノラーに火をともすことになったとき、専用の油はほんのわずかしか残されていませんでした。しかし、ユダヤ人は次のみことばを覚えていました。「あなたはイスラエル人に命じて、燈火用に上質の純粋なオリーブ油を持って来させ、ともしびを絶えずともしておかなければならない。」(出エジプト27:20、レビ24:2)。そして、たった1日分の油で、奇跡的にも8日間もの間、メノラーのともしびが輝き続けたのです。


←ハヌカーを祝うユダヤ人の一家。

◆ハヌカーのもつ意味
 こうして、「献堂」という意味をもつハヌカーは、光と解放を祝う祭りとなりました。ハヌカーは、ユダヤ人の軍事的な勝利、また霊的な勝利を記念するものです。

 ハヌカーの出来事は、ユダヤ社会が二百年にもわたるヘレニズム文化(世のシステム)の波を受けた結果起こりました。これは、以後続くことになる「シオンの子ら」と「ギリシャの子ら」の戦いの原点となったのです。異教文化への同化によって、ユダヤ民族は滅亡への道をたどるか否かの瀬戸際にありました。

 私たちクリスチャンも、周囲の世俗的環境に順応し、世のシステムをキリスト教信仰に適応させることによって、偶像礼拝や罪に対して、神経がまひ状態になってはいないでしょうか。

 
 
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