◆59. 土地の祝福を表す7種の植物
イスラエルには古来、この地の実りに対する神の祝福を表すものとしてユダヤ人たちに捉えられてきた7つの作物があります。それはナツメ、ザクロ、オリーブ、イチジク、ブドウ、そして小麦と大麦です。
今日、これらの作物が、古代貨幣や、遺跡の建物を飾る石柱などの彫刻に掘られていたり、安息日のパンを覆うためのカバーなどに刺繍されたり描かれているのを見ることができます。
◆60. イスラエルの農業
イスラエルは非常に山がちで起伏に富んでいるため、耕作の多くは段々畑で行われます。自然の石灰岩が段状に侵食されるので、段々畑を作るのはとても楽です。坂を4〜5メートル下るごとに、横に石の壁を築き、各段が平らになるまで土を入れれば出来上がりです。
段々畑にはまずオリーブやアーモンドなどの果樹を植え、その根元に小麦や大麦を植えるのが伝統的なやり方です。
←イスラエルの地に広がる段々畑。
◆61. 良い地とは?
マタイの福音書13章1節から23節の、種をまく人の例え話では、まかれた種は、それぞれ道端、岩地、イバラの中、そして良い地の上に落ちます。道端の種は、鳥に食べられ、土の少ない岩地に落ちた種は、芽を出してもすぐに枯れてしまい、茨の間に落ちたものは、イバラにふさがれて育たず、良い地に落ちたものは、まかれた種の100倍、60倍、30倍の実を結びました。
イエスは種を、人の心にまかれる神のみことば、福音に例えました。まかれた福音の種のうち、良い地に落ちたものだけが育って実を結びます。他のものは決して根を下ろさず、例え芽を出してもすぐ枯れるか雑草に負けてしまいます。
イスラエルの段々畑をよく見ると、この例えがいかに人々の日常生活に結びついて、わかりやすいものであったかを理解することができます。
農夫は、段々畑のうち、上の畑を支える壁から1メートルほどのところにある道に沿って歩きます。畑が山の斜面に沿って作られているため、畑は頂上に行くほど土が浅く、床岩がほとんど露出しています。ですから、道と露出した岩の間の、土の浅いゾーンには、自然にイラクサやアザミが茂っています。そして、道の下側には、種が育って作物が豊かに実る土壌が段の縁まで広がっているのです。ちょうど種をまく人の例えにあるとおりで、これは、イスラエルの段々畑ではどこでも見ることができます。 興味深いことに、段々畑で最も広い部分に、一番良い土があるのです。このことは、私たちがまいた福音の種のほとんどが立派に育ち、実を結ぶことを保証しているようです。
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