毎年、冬の雨の後に春が来て、エルサレムの東に広がるユダの荒野に、敷き詰められたように咲く、何百万もの赤いアネモネの絨毯に私はいつも驚かされます。彼らはほんの数日間咲くと、翌年まで姿を消します。神の創造の御業は真に驚嘆に値します。
主イエスは、心配することの愚かしさを語る時、このアネモネの花を例えに用いられました。「なぜ着物のことで心配するのですか。野のゆりがどうして育つのか、よくわきまえなさい。働きもせず、紡ぎもしません。しかし、わたしはあなたがたに言います。栄華を窮めたソロモンでさえ、このような花の一つほどにも着飾ってはいませんでした。きょうあっても、あすは炉に投げ込まれる野の草さえ、神はこれほどに装ってくださるのだから、ましてあなたがたに、よくしてくださらないわけがありましょうか。信仰の薄い人たち。」(マタイ6:28-30)
◆53. 異なった気候の隣接
世界には、さまざまに異なった地形や気候があります。しかしこれらの変化は、普通は一定の間隔を置いて徐々に現れてくるものです。
しかし、これはイスラエルには当てはまりません。ここでは5つの異なった地理的、気候的ゾーンが存在し、あまりにも劇的に変化するため、文字どおり一つのゾーンから他のゾーンに変わる境界線上に立つことさえできます。
その変化がいかに近いかを説明するために、私がスキー・ツアーで、ヘルモン山に行ったときのことをお話しいたしましょう。冬晴の空の下、白銀のスキー場でリフトに乗って、冷たい高山の風に吹かれつつ、2770メートル下に、バナナが育つヨルダン渓谷と、人々が水上スキーを楽しんでいるガリラヤ湖を見下ろすことができたのです。
なんと祝福された国でしょうか。たとえ小さくても、神はここを真に「全地の栄光」として創られたのです。
◆54. 5つの異なる植物
ランス・ランバートはその著書『イスラエルのユニークさ』で、ここには次の異なる5種類の分布帯からの植物が見られると書いています。
- ユーロー=シベリア植生分布帯(ヨーロッパ、ロシア、シベリアで見られる植物相の生域)
- 地中海性植生分布帯(地中海沿岸で見られる植物相の生域)
- イラン=ウラル=アルタイ植生分布帯(イスラエルからイラン、内モンゴルのゴビ砂漠も含む、中国にまでまたがる広大なアジアのステ
ップ平原で見られる植物相の生域)
- サハラ=アラビア植生分布帯(完全な砂漠地帯で、アフリカのサハラ砂漠、アラビア半島とイラン南部の一部で見られる植物相の生域)
- スーダン性植生分布帯(熱帯性植物相の生域で、興味深いことに、極めて小さいオアシスや飛 び地のような分布域がイスラエルで見られる)
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