◆44. 気候の違いは「乳と蜜」の違い
ある学者が、イスラエルの潤った西北地域と、乾いた東南地域のはっきりとした違いについて、聖書のみことば「乳と蜜の流れる地」と重なるのでは、と語っています。
ジェームズ・フレミング博士は、「乳の流れる地」とは乾燥した南と東の地方、つまりヤギや羊、ラクダが生息し、ミルクやチーズを供給する、ユダとネゲブの荒野を指すのではないかと言っています。この地は静かで寂しく、先のことが予測不能で何もかも干からびさせる場所です。しかし、神はこの地において、より頻繁に人々に語りかけました。たぶんそれは、これらの地域で神の助けをより必要とした人々は神に求め、神がそれに応答されたからではないでしょうか。
もう一方の「蜜の流れる地」は、より湿潤で花咲く木々が生育できる西と北の地方、肥沃な海岸平野とガリラヤ地方にあたるとしています。これらの地域にはより多くの人々が居住し、町々が開けています。ここでの生活は先のことが見え、騒々しく忙しく、そして楽です。これでは神の声を聞き逃しやすく、またあまりにも満ち足りているため、神に求めようとする心を失ってしまいます。
国土の右側の乾燥地帯に住む人々が雨や収穫の心配をするかたわら、左側では貯水池いっぱいの水と豊かな泉で、50倍、75倍、100倍の収穫をあげていたのでした。
豊かに満たされていることは神に感謝すべきことですが、もしそれが日々神により頼む歩みから人々をそらせ、自己の関心事に注意が集中していくならば、繁栄も偶像となってしまいます。
いかがでしたでしょうか。イスラエルは本当に興味深い土地です。一つひとつの事実の背景に、神の深い摂理を感じ取ることができます。来月は、この学びもいよいよ最終回です。
エルサレムよりシャローム |