◆23. 最終決戦の地・ハルマゲドンの谷
もう一つイスラエルの有名な谷は、ハルマゲドンの谷です。これは黙示録16章16節に、主ご自身と世界の国々との、最後の戦いが行われる場所の名として書かれたことに由来します。1799年にナポレオンがこの一帯を征服した時、彼はこの谷を「世界に2つとない最高の戦場」であると評価しました。それはここが山々に囲まれ、東西南北に入り口が備わっているからです。
この谷はまた、地形上の名エスドラエロン、あるいはこの谷南端の大きな2つの町の名に由来するメギドの谷、またはエズレエルの谷としても知られています。
この谷は北のガリラヤ地方と南のサマリヤの山々や、地中海沿いの海岸平野の地方の境界線ともなっています。
◆24. 交易の要所
ハルマゲドンの谷は、地中海沿岸の町ハイファを指す矢尻のような形をしています。ベテシャンの谷はヨルダン渓谷にまで伸びる、長い矢の軸の部分にあたります。これらの谷は旅をするのに容易であったため、中東の主要な交易路もここを通っていました。
◆25. 海の道
その一つがローマ人の呼ぶヴィア・マリス、すなわち「海の道」(イザヤ9:1)です。この道は北のヨーロッパ、メソポタミヤと南のエジプト、アフリカを結ぶ、主要な交易路でした。ダマスカスから南西へ下ってハゾルを通り、さらにガリラヤからメギドの谷に入り、さらに地中海沿岸に沿って海岸平野をエジプトに向かいます。メギドの谷からこの道に沿って南に行けば、ヨセフがエジプトに向かうミデヤンの隊商に売られた場所、ドタンの谷を通過します。
◆26. 王の道
もう一つの南北を結ぶ交易路は「王の道」と呼ばれ、ヨルダン=アラバ地溝帯の西側にある山々の台地を通って南に向かいます。ダマスカスからサウジアラビア半島に入り、ヘジャズを通り、ラッバス・アンモン(現代のアンマン)へ。東洋の香辛料などを世界に売るため地中海沿岸を目指す交易者たちは、ベテシャンの谷を通ってメギドの谷に向かう、東西の主要交易路を取りました。
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