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◆6. カナンの地の本当の大きさ
 神が永遠の契約としてアブラハムとその子孫に約束された地は、過去のいかなる時代の領土よりも、ソロモンの大帝国時代や現代イスラエルよりも、もっとずっと大きなものでした。「また彼に仰せられた。『わたしは、この地をあなたの所有としてあなたに与えるために、カルデヤ人のウルからあなたを連れ出した主である。』……その日、主はアブラムと契約を結んで仰せられた。『わたしはあなたの子孫に、この地を与える。エジプトの川から、あの大川、ユーフラテス川まで。ケニ人、ケナズ人、カデモ二人、ヘテ人、ペリジ人、レファイム人、エモリ人、カナン人、ギルガシ人、エブス人を。』」(創世15:7、18-21、またはヨシュア1:4)。民数記34章1節から12節にかけて、この領土に関するさらに詳しい記述があります。そこには今日のイスラエルはもちろん、ヨルダンとレバノン全土、そしてシリアのかなりの部分が含まれていました。

◆7. 土地はだれのもの?
 確かにカナンの地には、他の部族が住んでいました。しかし、神ご自身が土地の所有者ですから、全地球の贖いの計画を成就するために、この地をだれに与えるかは、神の決断の中にありました。そして、ご自分の地に新しい国民を創るために、アブラハムを召し出したときから、中東の「椅子取りゲーム」が始まりました。言い換えるなら、他の民族が住む地にイスラエル人を置いたことにより、そこから出された人々が住みかを求めて新しい土地を探す、絶え間ないサイクルが始まったのです。

 そういうわけで、中東には今日でも、いつも1、2民族分の土地が足りない状態が続いています。しばしば2つ以上のグループが、一つの土地をめぐる権利を争い合っています。例えば、イスラエルとパレスチナ人、イスラエルとシリア人、クルド人、トルコとイラク等々です。イスラエル人の場合、所有権はあっても、そこに住む民として、この土地と人々に対する神のご計画に従わないかぎり、そこに長く存続することはできません。

◆8. 12分割された土地
 アブラハムの子孫には、現在よりさらに広い領域が約束されました。イスラエルの族長・ヤコブの息子たちには、おのおのが受け継ぐ部族の土地の地境が、神によって示されました。ヨシュア記13章には、その境界が非常な詳細さで記録されており、今日のイスラエル地図上でさえ、聖書に書かれているとおり、川や谷、丘々、町々を正確にたどれるほどです。聖書の時代よりかなり縮小してしまった現代イスラエルとは違って、これら12部族の土地は、ヨルダン川の東西両岸にまたがり、今日のレバノン南部、シリア南西部にまで大きく広がっていました。

←地図2:12部族に割り当てられた土地。

 
 
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