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◆イスラエルは平和を求めているのか

 1900年間、世界中を放浪し、外国で肩身の狭い思いをし、いつも反ユダヤ主義で苦しんできたユダヤ人にとって、祖国に戻ることは彼らの悲願でした。しかし、祖国に戻ってから今日まで、戦いばかりが続いています。彼らが平和を望む思いは、私たちには想像もできないほど、世界の誰よりも大きく深いものです。1967年以前の境界線に戻すことで、真の平和が手に入るのならば、彼らはとっくにそれを実行したでしょう。なぜなら、ほとんどのイスラエル人が、「平和がどんなに高価であっても、払う覚悟ができている。真の平和を手に入れることができるなら、どんな代償もいとわない……」と思っているからです。しかし、現実はそんなに簡単ではありません。ヨルダン西岸を全部渡すことは、ジハードの戦いに手を貸し、イスラエルの破壊を手伝うようなものです。イスラエルは全アラブ諸国の672分の1の国土しかありません。イスラエルの672倍もの国々が、イスラエルを亡きものにするためにテロリストを訓練し、その援助をしているのです。

◆なぜ今、「武力制圧」なのか
 イスラエルはアラブ諸国全体から見ると、四国ほどの大きさしかない小さな国です。しかし、パレスチナに比べると、強力な軍備をもっています。1987年から、パレスチナ人との戦いが絶えない日々を過ごしています。2000年の9月からだけでも、1万1千回を超えるテロが続いています。どうして今まで武力で彼らを制圧してしまわなかったのか……。それは、武力では平和を得られないと考えていたからです。イスラエルは、本当の平和を獲得したいと、これまで忍耐を続けてきました。和平協定でアラファト議長はテロをやめること、そしてテロリストの逮捕に協力することを約束しました。しかし、それが守られたことは、ただの一度もありません。「テロリストを捕まえた」と発表しても、夜になると、その人は家族の元に帰って行くのです。そして、イスラエルでのテロ活動はますます増えていきました。

 シャロン氏が首相に就任してから、イスラエルは、テロ活動があるたびに報復応戦を行ってきました。なぜなら、アラファト議長は約束を実行しないばかりか、テロ活動をますます増やしていったからです。国民全体がテロで苦しむようになった今、イスラエルはついに「アラファトにテロリスト逮捕を任せてはおけない!」と、テロリストの逮捕を自ら行うことにしたのです。

 これまでテロの犠牲となってきたのは、イスラエルの一般市民であり、女性や子どもたちでした。弱い者を狙うテロリストたちを、どうしても根絶しなければならないイスラエルなのです。これが日本で起こったことだったらどうでしょう。アメリカは弱い市民を傷つけたテロリストを追いかけて、アフガニスタンに軍を送りました。強い軍事力をもちながら、どうしてこれまで黙っていることができたのか不思議なくらいに、イスラエルは忍耐して今日まで過ごしてきたのです。私白身は、この軍事介入が正しいと思っているわけではありませんが、ただひたすらに主の導きを祈る者です。

◆パレスチナ市民はどうなるのか
 1987年にアラファト率いるPL0(パレスチナ解放機構)が、テロ活動をもってイスラエルを襲ったことがきっかけで、インティファーダの戦いが始まりました。それが悪化して今日に至っています。

 
 
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