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←飾り文字で美しく装飾されたエステル記(モロッコ)

 エステル記2章12節に、「おとめたちは、婦人の規則に従って、12か月の期間が終わって後、ひとりずつ順番にアハシュエロス王のところに、はいって行くことになっていた。これは、準備の期間が、6か月は没薬の油で、次の6か月は香料と婦人に必要な品々で化粧することで終わることになっていたからである。」と書いてあります。主はこのためにエステルを選ばれたのではありません。エステルが王妃の座を受けた理由は、命を捨てて主に仕えるためでした。

 つまりモルデカイが言っていることは、主は最高の権力を持つお方であり、主に従わなければ、他の者を使ってユダヤ人をお助けになるが、あなたにはその「償い」が待っているということです。主のご計画によって選ばれたのですから、その役目を果たさなければなりません。「最大の愛は、他人のために命を捨てること」−これがユダヤ人の考え方です。

 エステルはユダヤ人を救うために、主に選ばれました。それはどのようにして、ユダヤ人が暗闇から主のまばゆい光の中へと救い出されたか、その御業が後に人々に語り伝えられるためなのです。

◆主の道具となる
 救い主イエスを信じる私たちは、主から選ばれた王なる祭司であり、きよい民として主のものとされました。(第1ペテロ2:9)エステルがモルデカイに言われたように、私たちも主に選ばれたからといって、それに甘えて何の苦労もしないというわけにはいきません。主の選びには、はっきりとした理由がありますから、その使命を果たさなければなりません。確かに今まで感じたことのない、すばらしい安心感がありますが、それに浸っているわけにはいきません。主が約束してくださった勝利に到達する前に、苦難の道をも通らなければならないのです。

 主が私たちをこの世に遣わす目的は、“主の奇しい御業を宣べ伝えること、そして世の贖いと救いのため”です。それには霊的格闘が待ち受けています。その格闘は自分の意志や行動とは関係なくやってきます。ですからエペソ書6章10節から18節に、「神のすべての武具を身につけなさい。」と書いてあるのです。イエスの再臨の日が近くなればなるほど、神に属するものや、神に仕える人々に対する攻撃が増します。

 特に主に従う道を選んだ者、主に愛されている者であるイスラエルやユダヤ人には、風当たりが強くなります。エステルがユダヤ民族を救ったように、第二次世界大戦時、クリスチャンで、ユダヤ人を助けるために命を懸けた人々もいます。「人がその友のためにいのちを捨てるという、これよりも大きな愛はだれも持っていません。わたしがあなたがたに命じることをあなたがたが行なうなら、あなたがたはわたしの友です。」(ヨハネ15:13-14)

 「自分のいのちを自分のものとした者はそれを失い、わたしのために自分のいのちを失った者は、それを自分のものとします。」(マタイ10:39)

 私たちは喜んで主の道具になれるでしょうか。

 
 
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