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←葉の繁るアラビア・ニュウコウジュの枝。その芳香性樹脂は、この木の生育地である南アラビアから、香辛料の運搬ルートを通って、エルサレムに運ばれた。
◆贈り物
賢者たちからの贈り物は、どんな品物だったのでしょう。それらは高価で、非常に価値のあるものでした。
−黄金−
現在、「金」がどれほど高価で、価値のある物であるかは皆さま良くご存知です。昔は取れる量も少なく、また技術が未成熟でしたから、精練したり、純化したりするのが大変で、今よりもさらに高価でした。もちろん、王子への贈り物としては最適でした。
−乳香−
聖書の時代、乳香や没薬は、金と同様に大変貴重なぜいたく品でした。乳香は、アラビア、ソマリア、インドの砂漠に生息する木の樹脂から採取されます。預言者イザヤは、乳香の輸入について次のように記しています。「らくだの大群、ミデヤンとエファの若いらくだが、あなたのところに押し寄せる。これらシェバから来るものはみな、金と乳香を携えて来て、主の奇しいみわざを宣べ伝える。」(イザヤ60:6)
古代イスラエル人は、乳香を「神への汚れなき捧げ物」と結び付けていました。レビ記には、この香料をどのように使うべきか、詳しく書かれています。「祭司はこの中から、ひとつかみの小麦粉と、油と、その乳香全部を取り出し、それを記念の部分として、祭壇の上で焼いて煙にしなさい。これは主へのなだめのかおりの火によるささげ物である。」(レビ5:11)
このように、乳香の捧げ物は、神に対する純粋な礼拝に結び付けられるものでした。賢者がイエスに捧げる贈り物として、これほど適切な品があるでしょうか。

→これはエジプト寺院にある絵で、古代人にとっていかに没薬が重要であったかが描かれている。奴隷が遠くの地にある没薬の木を根こそぎ抜いて、エジプトへ持ち帰ろうとしている所。
−没薬−
没薬は、他の2品に比べると古代イスラエルにおいてもっと一般的でしたが、これもやはり高価な代物でした。これは、アラビア、エチオピア、ソマリアを原産地とする樹木から採取されます。
没薬を粉々にして、清い聖別油の成分として使われたという記述が聖書にあります。モーセはこの没薬をベースにした油を、アロンとその息子たちの体に塗り、イスラエルの祭司としました(出エジプト30:30)。世俗的には、金持ちの香料としても使われました。「あなたの着物はみな、没薬、アロエ、肉桂のかおりを放ち……。」(詩篇45:8)。考古学的発見によって、当時の金持ちは首に小さな没薬の匂い袋を下げ、その香を身の回りに漂わせていたことがわかりました。これは、現代の香水と同じ役割を担うものです。イエスの顔を拝んだ後、賢者たちはエルサレムには帰らず、イエスがどこにおられるかをヘロデに伝えませんでした。というのは、夢の中でヘロデが嘘をついていることを神から告げられたからです。彼らは別の道を通って、故国に帰りました。一方、神はヨセフに「エジプトに行くように」啓示を与え、家族はヘロデが死ぬまでそこに留まりました。 |