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◆宿主

 悲しいことに、何世紀もの間、イエスの誕生はずっと誤解され続けてきました。神はヨセフとマリヤを最悪の宿泊施設、「馬小屋」に放り込まれたと思われてきました。しかし実際はそうではなかったのです。ルカ2章7節に書いてあるように、当時の宿は、現在のホテルとは全く違いました。広いがらんとした部屋にテーブルがあり、そこで客たちは飲食し、その周りで寝たのです。ですから、人の出入りが激しく、騒々しい空港かバスターミナルのような場所でした。一方、イエスがお生まれになったのは洞穴であり、湿気がなく暖かで、その上プライバシーが保たれていました。ですから、マリヤにとって、個人の家に世語になる以外では、最適な場所だったと言えるでしょう。

 もう一つ注目したいのは、イエスがお生まれになったのが、実は「馬小屋」ではなく、「羊小屋」であったということです。中東は雨が少なく水が貴重な土地です。お金がいくらでもある宮殿とは違い、水をたくさん飲む馬を、一般市民が所有していたとは考えられません。「見よ、世の罪を取り除く神の小羊」と書かれているとおり、イエスは罪のいけにえとして捧げられる小羊として、文字どおり羊小屋で生まれてくださったのです。 宿主は最善を尽くして、出産に適した場所をマリヤに提供しました。メシアの降誕の手伝いをしたこの宿主は、何と幸いな人でしょう。

 宿主は最善を尽くして、出産に適した場所をマリヤに提供しました。メシアの降誕の手伝いをしたこの宿主は、何と幸いな人でしょう。

◆羊飼い
 筋肉質の頑丈そうな男たちは、羊の群れの番をするという大変な仕事に就いていました。彼らは自然界、動物のこと、そして羊の飼い方などは良く知っていましたが、学者でも宗教の指導者でもありませんでした。羊の面倒を見るということは、どちらかといえば臭いのきつい仕事です。また野外で寝起きをしなければなりませんでした。ですから、食事への招待や、ましてメシア誕生の知らせを真っ先に受けるような人たちではありませんでした。

 しかし、神はベツレヘムの市長や商売人の代表、ユダヤ教の聖職者たちを選ばれませんでした。目立たない羊飼いを選ばれたのです。それは、主が羊飼いたちの心を知っておられたからです。彼らは天使のお告げを信じて、町へみどり児を探しに行き、イエスを見つけました。そしてその場でイエスを礼拝し、そのうれしい知らせを人々に伝えました。その後仕事場に戻り、メシアに会わせていただいた感謝を捧げました。

 この羊飼い同様、私たちも「主が自分を意義深いことに使ってくださる」とは、とても信じられません。しかしここで確信させられることは、神は外見ではなく、心の奥深くを見ておられるということです(第1サムエル6:7)。主は知恵のある者をはずかしめるために、この世の取るに足りない者を選ばれたのです(第1コリント1:27-31)。主は喜んで仕える人を探しておられます。

 
 
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