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 ザカリヤも祭司の一人でしたから、この奉仕をしていました。聖書には、「ザカリヤは、自分の組が当番で、神の御前に祭司の務めをしていたが、祭司職の習慣によって、くじを引いたところ、主の神殿にはいって香をたくことになった。」(ルカ1:8-9)と書かれています。恐らく、ザカリヤは長い間その役目がくるのを待ち焦がれていたに違いありません。

 当時、香をたく当番に当たった者は“聖霊に満たされる”と信じられていました。それが事実であったことは、子を産めない年齢になっていた老夫婦に、子どもが与えられたことによって証明されています。多くの学者は、ザカリヤにその名誉が与えられたと信じています。神殿には、どのグループがいつ勤務するかが掲示されていました。ザカリヤが所属するアビヤの組は、6月に務めたことが知られています。

 神殿の中で幻のうちに神の使者ガブリエルが現れ、「もうすぐエリザベツは妊娠する……」と、ザカリヤに告げました。エリザベツはその知らせに元気づけられ、5カ月の間引きこもりました。1カ月後、神はガブリエルを、ガリラヤのマリヤという処女の所に遣わし、「あなたは間もなくメシアを身ごもります」と伝えました。マリヤはすぐさま親類のエリザベツの所へ行き、そこで3カ月間を過ごしました。そして、エリザベツがヨハネを生む寸前までそこにいました。

 これらの出来事から判断すると、エリザベツがヨハネを身ごもったのは6月か7月ということになります。その6カ月後にマリヤは妊娠しましたから、12月か1月であったと考えることができます。そして、その9カ月後にイエスはお生まれになっています。ですから、イエスのご降誕は、9月か10月であったという計算になります。

◆ヨセフとマリヤ
 ヨセフとマリヤは婚約していましたが、社会的慣習の厳しい時代でしたから、結婚前に妊娠したとなれば、社会から追放されることは必至でした。(現在も中近東では同様である。イスラム教では、若い女性が結婚前に男性と仲良くしているだけで殺されることさえある)

 神は「メシアを運ぶ母船となれ」と2人に命じられましたが、それは大変危険なことでした。しかし2人は、神に忠実に従う道を選びました。マリヤはガブリエルにこう言いました。「ほんとうに、私は主のはしためです。どうぞ、あなたのおことばどおりこの身になりますように。」(ルカ1:38)。わずか13歳位であったろうと推定されるマリヤが、この信仰に満ちた言葉を語ったことに驚かされます。

 これはマリヤにとって難問でした。どんな思いでヨセフにこの事実を打ち明ける決意をしたのでしょうか。それは、私たちには想像もできないほど大変なことでした。自分が父親でないことを一番良く知っているヨセフも、婚約者の妊娠について悩みました。彼がマリヤの話を信じたかどうかは分かりません。マタイ1章19節によれば、ヨセフはマリヤの体面を考え、人知れず婚約を解消しようとした記事が書かれています。しかしある晩、み使いがヨセフの夢に現れ、マリヤが事実を語っていることを告げました。ヨセフは眠りから覚め、み使いに命じられたとおり、マリヤを妻として迎えました。

 ヨセフとマリヤは心から主を信じていました。そして、その素晴らしい命令に従いました。しかしこれは間違いなく、2人にとって辛い時期でした。それでも2人は任務を果たしたのです。

 
 
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