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  英語の文法で説明しますと、弟子たちは「名詞と形容詞の区別がつかなかった」と言うことができます。物を区別するときに貼るラベルのように、人々を物として考えて、「ローマ人」、「サマリヤ人」、「女性」、「異教徒」というように、それぞれの環境に偏見を持ち、人を物質的にとらえて見ていたのです。

 弟子たちは形容詞的に人々を見ていませんでした。わかりやすく解釈するために、ローマ人たち、サマリヤ人たち、異教徒たち……、というように、グループ分けした説明の仕方はしますが、「すべての人々は神によって造られ、愛され、また救われる」のだということがわからなかったのです。そして“神の祝福”は彼らだけのものであると思っていましたから、他民族とは交わりませんでした。ですから、他民族を無視するのではなく、神はすべての人を祝福され、そして神の国へ招かれていることを、弟子たちは学ばなければなりませんでした。

 現在もこれに似た傾向が教派の中で見られます。「神は全世界を愛されている」と頭では理解していても、一つのグループの中にいると、そこの居心地が良くなり、気がつけば他のグループの人々に偏見を持つようになるのです。ですから、世の人々に福音を伝えたいと思うなら、「自分たちだけのグループ」という状態から出て、成長しなければなりません。  

ローマ人の場合
 先月号の「弟子たちの7つの特徴」第1項で、コルネリオに関して言及しましたが、ペテロと初期の教会が、ユダヤ人以外の異邦人に天のみ国を伝えることを明確に示されるまで、時間がかかったことを述べました。初代教会の人々は、ローマ人は外国人であると決めつけ、両者の間に線を引いたように、そこから一歩も向こう側へ行こうとしませんでした。神がペテロと教会の背中を押されるまで、その状態が13年間も続いたのです。

サマリヤ人の場合
 ユダヤ人とサマリヤ人の間には、強い対抗意識があり、お互いの偏見に何百年間も悩まされ続けていました。新約聖書の時代になっても、ユダヤ人とサマリヤ人の関係は改善しませんでした。お互いの信念が強く、人種差別の真ん中に座り込んで孤立することにより、純潔が保てると思っていたのです。

 サマリヤ人の肉体にはユダヤ人の血が流れていて、精神的にはモーセの教えに従っていましたが、ユダヤ人だとは思われていませんでした。異教化したサマリヤ人は軽蔑され、良くてユダヤの混血としてのみ受け入れられていたのです。

 イエスの時代の宗教熱心なユダヤ人は、サマリヤ人を異邦人だと考え、関わりを持つことを望みませんでした。それは、共通の物を持たない、同じ建物に寝泊まりしない、同じ食器を使わないなど徹底したものでした。ヨハネ8章48節に、イエスを次のように馬鹿にしたユダヤ人の言葉が記されています。私たちが、あなたはサマリヤ人で、悪霊につかれていると言うのは当然ではありませんか。」

 

 
 
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