バプテスマのヨハネはヨルダン川畔で宣教活動を始めました。その宣教の内容は、メシヤ王国の到来が間近いこと、そのために悔い改めによって備えをする必要があることでした。ガリラヤ湖の南側からヨルダン川を通って死海に向かう場所を「ベレヤ」と呼んでいました。福音書では、時々ベレヤを「はるかヨルダンのかなたにユダヤを見る」とも記しています。ベツサイダ出身の弟子たち5人は、漁業の合問に、バプテスマのヨハネの野営地で礼拝を持っていたことでしょう。ですからヨハネは彼らの顔をよく知っていたはずです。そしてイエスとヨハネは親戚同士ですから、弟子たちのことについて、こんな風に話し合っていたとしても不思議ではありません。「あなたの弟子の中で、一番霊的に敏感で、リーダーになる可能性のある人は誰かね?」それに対し、イエスはこう答えたかもしれません。「あのベツサイダ出身の5人の弟子たちは、外見はパッとしないかも知れないが、目を離さない方がいいよ」と。
ベツサイダ出身の弟子たちは、バプテスマのヨハネが行う伝道に熱心でした。そしてヨハネの洗礼を見にヨルダン川までよく出向いていたことでしょう。また、ヨハネの言う政治的メシヤ王国の到来に向けて備えていたことでしょう。死海文書(1947年に死海北西部のクムランの洞穴から発見されたヘブル語旧約聖書や宗教書)などからもわかるように、1世紀の人々はユダヤ的終末論を信じていました。
一方、新約時代に書かれた数多くの小冊子が発見されています。このような安価な書物は、当時のユダヤ人に人気がありました。その一冊として『光の子と闇の子の戦い』があります。熱心なユダヤ人信者は、ダビデ王国の復活の知らせが近いことを信じ、このような書物を読み続けてきました。メシヤ王国の到来を信じていたからです。
さて、今月号はこの辺で終わりにし、来月号に継続させていただきます。次号で、弟子たちの残り4つの特徴について学んでみたいと思います。例えば「飲み込みの遅い弟子たち」「弟子たちは私たちが想像するほど貧しい漁師ではなかった」「弟子たちは『奮闘努力の学習体験』をした」「イエスが弟子たちにご自身を現されたのは、一度だけではなかった」などです。
弟子たちの特徴を知ることは、新約聖書に書かれている弟子たちの言葉や行動をより良く理解することにつながります。
それでは、また来月!
エルサレムからシャロ一ム
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