■弟子たちの七つの特徴 (1〜3)
その頃の弟子たちについてより良く知るために、このティーチングレターは、ブリッジズ・フォー・ピースの理事の一人であり、私の同僚でもあるジェームズ・フレミング師(エルサレムにある『聖地研究所』の創立者)から情報を集めて書かれています。
それでは、イエスの最初の弟子となったアンデレ、ペテロ、ピリポ、そしてゼベダイの息子たちであるヨハネとヤコブの故郷であった、ベツサイダについて学んでみましょう。そこには弟子たちの生活を知る手掛かりがあります。
ベツサイダはガリラヤ湖の北岸にあり、カペナウムの東部に位置し、ヨルダン川の北の入口とも言えます。ベツサイダは直訳すると「漁師の家」ですが、実際に魚釣りには最適な場所でした。川の有機物が流入することで、そこは川魚の餌場となっていたからです。イエスの時代、ベツサイダは城壁のない小さな村で、信心深いユダヤ人漁師の約200家族が住んでいました。
イエスのガリラヤ伝道の中心地であったこの村の特質や生活状態を念頭に置いて、弟子たちの7つの特徴について学んでいきましょう。これらの情報は、イエスが弟子たちを有能な者へと育て上げるために苦労されたことを理解する手助けとなります。彼らの特徴は必ずしも喜ばしいものではありませんが、真実の人間性を表しているといえます。
◆1.弟子たちは視野が狭く、過激な信心家で、人種差別の中で育った
弟子たちは、近代ギリシャの影響を受けたローマの社会に溶け込めず、国際人でもなく、教養人でもなく、ギリシャ化したユダヤ人でもありませんでした。“ギリシャ化した”とは、ギリシャ文化を認め、どちらかといえば偏見の少ない、視野の広い世渡り上手な人たちのことを言います。有名なユダヤ人歴史家のヨセフスやフィロは、その頃の代表的なギリシャ化したユダヤ人の実例であると言えるでしょう。
弟子たちは、ガリラヤの片田舎の、信心深いユダヤ人の村の出身でした。人々は弟子たちを、現在の極端な超正統派ユダヤ人のようだったと考えています。彼らは人種差別的な環境で育ち、自分たち以外の民族とは付き合いませんでした。つまり、ユダヤ人以外の人々とは交わらなかったのです。それによって、世の汚れから守られると思っていました。今でも、そのような宗教上の考えを持っているクリスチャンやユダヤ人社会があります。
ベツサイダの近くに、ジュリアスという、城壁を巡らした、ギリシャ化されたユダヤ人の大きな国際都市がありました。この場所については新約聖書には記されていないので、ご存知ないかもしれません。ここが書かれなかった理由は、弟子たちが絶対に立ち寄らない場所だったからです。
ジュリアスには、ギリシャ化されたユダヤ人と異邦人が住んでいました。そこの住民は、おそらくギリシヤの美術品や像を神殿に持ち込み、ローマの神々を祀り、ユダヤの食物規定に反した、汚れた食物を食べ、供え物として偶像に肉を捧げることもあったでしょう。その上、ローマの神々を崇拝する劇や社会教育を行っていたと思われます。
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