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 イスラエル人は神に捧げ物をし、恵みに感謝し、お祝いに主の前で楽しく食事をします。古代の考えの反映なのか、人々はこの方法で神と親しく語り合い、親交を深めるのです。(申命記12:6-7、同14:22-26)

 新約聖書にも「食事を一緒にする」ことと「和合」の関係が書いてあります。放蕩息子の帰宅を祝い、父が肥えた子牛で祝宴をしました。これによって町全体が息子の赦しを、一緒に喜ぶためでした(ルカ15:23-24)。復活後、イエスとペテロはガリラヤ湖の岸辺でパンと魚を食べました。これはイエスを否定したペテロの罪を赦したことを現わしています(ヨハネ21:13)。イエスは私たち全員に手をさしのべて、神との交わりを勧めています(黙示3:20)。イエスは戸の外に立ってたたき「誰でも私の声を聞いて戸を開けるなら、私は彼の所に入って彼と共に食事をし、彼も私と共に食事をする」と言ってくださいました。やはり何と言っても「契約の食事」で最も重要なのは、主イエスによって定められた聖餐式でしょう。これは私たちと神の関係を回復させるものです。

■ヨハネ6章
 これらの情報をもとに、ヨハネ6章で何が起こっているのか、もっと深く学んでいきましょう。

◆五つのパンと二匹の魚
 ヨハネ6章の始めに、イエスと弟子たちがガリラヤ湖北西の、人里離れた寂しい所へ渡って行ったと書かれています(マタイ14:13-15)。大勢の人がイエスにつき従っていました。5千人の男性に加え、女性と子どもたちもいましたから、少なくとも1万5千人はいたでしょう。それらの人々は、イエスのメッセージを聞き、奇跡によって病を癒していただくために共に行動していました。

 空腹そうな人々の様子を見た弟子たちは、イエスの所に来て「群衆を解散させ、村に行かせて、めいめいの食物を買うようにさせてください」と言いました。しかしその近辺は異教徒の町で、清められた食物は手に入りませんでした。近くのユダヤ人の町から来ていたのは、ベツサイダの町から来ていたピリポだけでした。イエスはピリポを試すために「どこからかパンを買ってきて、この人たちに食べさせようか」と言われました(16節)。もちろんイエスはそれが不可能なことを知っておられました。

 その理由は、一日のパンが売り切れる時間だったこと。この周辺のユダヤ人の町には、そのような多くの食物が残っているはずがないこと。食べ物があったとしても、当時の給料8ヵ月分にも相当する大金はなかったことなどです。(17節)

 今まさにイエスは奇跡を起こそうとされていたのですが、その前に人々に「こんなに大勢の人の食物を買う不戸不能さ」を感じさせたかったのです。

 
 
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