BFP編集部 2000年12月
「新たなミレニアムにおけるイスラエルと教会」……非常に大きな希望と可能性を秘めたテーマです。新年、新学期、仕事始め、そして引退生活の始まりなど……こうした「新たな出発」の機会をとおして過去の失敗を忘れ、新たなアイデアを胸に新しいスタートを切ることができるのです。
私たちが礼拝しているアブラハム、イサク、ヤコブの神は、「赦し」と「新しい出発」を約束してくださる方です。逆に、新たなスタートを切る際に障害となるのは、私たち自身がその時機を遅らせてしまうことです。また、過去から学ぶのを怠ることで、同じ失敗を繰り返してしまうこともその一つです。
「老いた犬に新しい芸を仕込むことはできない」ということばがありますが、それは間違いであると犬の調教師は語っています。私たち人間も、神の助けによって変えられるなら、いつでも新しい道を歩むことができるのです。
■プラン実行への備え
私たちキリスト教会と、イスラエルおよびユダヤ人の関係について考えてみましょう。クリスチャンはユダヤ人との関係について、現在、どのような立場を取っているでしょうか。ユダヤ人とクリスチャンの関係を築いていくための参考となるような、何か肯定的な事例が過去にあるでしょうか。また、将来において克服されるべき過去の失敗例は何だったのでしょうか。イェシュア(イエス)が私たちに命じられた、「あなたの兄弟であるユダヤ人を愛しなさい」という教えを、私たちはどのようにして守っていくことができるのでしょうか。また、どうすればパウロが私たちに教えたように、「ユダヤ人に対して、憎しみや迫害ではなく、愛とあわれみを示す」ことができるのでしょうか。
何か新しいプランを実行するには、まず周囲の状況について、その背景も含めて深く掘り下げて調べ、過去においてどのような事柄が肯定的または否定的な要因となっていったのかを探る必要があります。それを怠った場合、何かを始めても途中で失敗し、なぜうまくいかないのか理由がわからず悩んでしまうことになるからです。
教会とイスラエルの歴史もまた、新しい千年紀を迎えました。イスラエルと教会の「新たなる関係づくり」というプランを実行するには、まず過去の歴史、2000年前までさかのぼる必要があります。過去2000年間における、イスラエルと教会との間に起こった成功や失敗の事例をよく理解することで、同じ失敗を繰り返すことなく、またそれまでの成功を土台として、新たなる関係を築き上げていくことが可能となるのです。
クリスチャンは、このような賛美を歌います。「私たちの示す愛によって、愛によって……人々は私たちがクリスチャンだと知るだろう」
また、第2ヨハネ4章4節には、「神は愛なり…」と記されています。クリスチャンのあるべき姿とは、愛にあふれた人格なのです。
パウロはローマ書11章において、ユダヤ人との間にどのような関係を築くべきか、異邦人クリスチャンに対して教えています。異邦人はユダヤ人に対して「高ぶってはならない」(20節)、ユダヤ人は「先祖の故に愛されている者」(28節)、そして「あなたがたのあわれみによって、彼ら自身もあわれみを受けるであろう」(31節)とパウロは語っています。
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