◆空の鳥
イスラエルの空はいつも鳥たちでにぎわっています。聖書にはスズメ、鷲、カラス、ハゲタカ、コウノトリ、ツバメが登場します。しかし実際にはもっとずっと多くの種類の鳥がいます。
イスラエルでは450種の鳥を見ることができますが、これは小さな国土にしては非常に大きな数字といえます。英国諸島全体では460種、また広大なヨーロッパ、ロシア地域で800種、イスラエルの461倍の国土であるアメリカ合衆国では725種です。それと比較しても、いかにイスラエルに多くの鳥類がいるかおわかりになるでしょう。
では、どうしてこれほど多くの鳥がイスラエルで見られるのでしょうか。イスラエルの地は人間にだけでなく、鳥たちにも三つの大陸をつなぐ通り道を提供しているのです。北半球と南半球の間を往来する鳥たちにとって、地中海は広すぎて渡りきれません。そこで最南端の南アフリカから、グリーンランド、イギリス、ラプランド、北ロシアなど北の国々まで、渡りのルートはみんなイスラエル上に集まっています。植物の場合と同じように、鳥たちにとってはどの大陸に分布するかによって、イスラエルが生息域の南限あるいは北限となるのです。
1年中で最も興奮する事件の一つは、大きなコウノトリの群れがエルサレム上空を横断することです。何千羽ものコウノトリたちが気流に乗って旋回する様子を、自宅のベランダから何時間も見続けることができます。コウノトリはとても大きな鳥で、その眺めは圧巻としか言いようがありません。イスラエルのアラバとヨルダン渓谷を含む大地溝帯は鳥たちの旅路ルートとして格好の目印となっており、実際、毎年何百万もの異なる鳥たちが入れ代わり立ち代わりイスラエルへ飛来してしばらくの時間を過ごします。この地は真に愛鳥家たちの楽園です。
◆野の獣たち
イスラエルが大陸間をつなぐ蝶つがいのような場所であることを思い起こせば、過去にこの地に生息していた、また現在生息する動物たちの多様性にもうなずけるでしょう。イスラエルでは、周囲の大陸すべての代表的動物たちを見ることができました。過去にはアフリカ・ライオン、カバ、イボイノシシ、サイ、オオカモシカ、ワニ、チーター、シリア熊などが生息していました。
第2列王記にある、エリシャをからかって呪われた子どもたちの記述を思い出してください。「彼は振り向いて、彼らをにらみ、主の名によって彼らをのろった。すると、森の中から二頭の雌熊が出て来て、彼らのうち、四十二人の子どもをかき裂いた。」(第2列王2:24)
また、羊飼いの少年ダビデが熊や獅子から自分の羊を守ったと書かれています。そしてサウル王に、自分には巨人ゴリアテを倒す自信があることを説明しました。「このしもべは、獅子でも、熊でも打ち殺しました。あの割礼を受けていないペリシテ人も、これらの獣の一匹のようになるでしょう。生ける神の陣をなぶったのですから。」(第1サムエル17:36)
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