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 永遠の契約によってアブラハムとその子孫に神が約束された地は、古代イスラエルのどの時代よりも、またソロモンの大帝国時代やもちろん現代イスラエルよりもずっと大きなものでした。「また彼に仰せられた。『わたしは、この地をあなたの所有としてあなたに与えるために、カルデヤ人のウルからあなたを連れ出した主である。』その日、主はアブラムと契約を結んで仰せられた。『わたしはあなたの子孫に、この地を与える。エジプトの川から、あの大川、ユーフラテス川まで。ケニ人、ケナズ人、カデモニ人、ヘテ人、ペリジ人、レファイム人、エモリ人、カナン人、ギルガシ人、エブス人を。』」(創世記15:7、18-21またはヨシュア1:4)

 民数記34章1節から12節には、この領土に関するさらに詳細な記述があります。そこには今日のイスラエルはもちろん、ヨルダンとレバノン全土、そしてシリアのかなりの部分が含まれていました。
様々な時代における領土の伸縮にかかわらず、歴史の中で一貫してイスラエル人が居住してきたのは「ダンからベエルシェヴァまで」でした。ダンはヨルダン川の水源であるヘルモン山のふもとのガリラヤ湖北にあり、フラー渓谷の北端に位置するダン部族の地です。ベエルシェヴァは、アブラハムがアビメレクと協定を結んでしばらくの間住んだ(創世記21:22-32)ネゲブ砂漠にある南の町です。そこは南の最も乾燥した砂漠地帯に面する地で、聖書時代、人々の居住に適する地の最果てとされていた場所でした。

 これら2地点の間の距離はほんの84kmです。エジプトの肥沃なナイル・デルタやティグリス、ユーフラテスという二つの川に挟まれたメソポタミヤの肥えた平野と比べると、イスラエルの地は小さく貧弱です。聖書時代の大半においても現代においても、イスラエルの大きさは米国ニュージャージー州、日本でいえば四国を少し広くした程度なのです。しかし、この小さな地は世界情勢において注目の的となっている場所であり、その波乱に富む歴史自体が、この国の存在意義と重要性を強く証しています。

◆乳と蜜の流れる地
 聖書の地は、乳と蜜の流れる地としても知られています。出エジプト記3章8節で、神はモーセに言われました。「わたしが下って来たのは、彼らをエジプトの手から救い出し、その地から、広い良い地、乳と蜜の流れる地、カナン人、ヘテ人、エモリ人、ペリジ人、ヒビ人、エブス人のいる所に、彼らを上らせるためだ。」

 また、エゼキエルを通して神はこの会話をもう一度取り上げて言われました。「その日、彼らをエジプトの地から連れ出し、わたしが彼らのために探り出した乳と蜜の流れる地、どの地よりも麗しい地に入れることを、彼らに誓った。」(エゼキエル20:6)

 乳と蜜の流れる地とは、この地が乳を産する羊や山羊、ラクダなど家畜類を育むことができ、蜜蜂が蜜を求める花々が咲き、甘い果汁に富む果樹が育つ場所だという事実を表しています。また、動物や木々の存在は水があることも表しています。したがって乳と蜜の流れる地という約束は、全体的には多くが乾燥した砂漠であることを暗示しつつも、イスラエルの民に対する神の祝福を保証しているのです。

 
 
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