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号外(2005/8/13)

嘆きの壁-25万人の祈り(最大推定人数)

 イスラエルでは15日のガザ撤退を前に反対派が大集会を行っています。

 10日には25万人もの人々(新聞によって推定人数に違いあり。少ないところは5万人と推定している)が嘆きの壁に集まり、ガザからユダヤ人が撤退しなくてもよいようにとの祈りが捧げられました。

 老若男女、子供、赤ちゃん、車椅子の障害者と様々な人々が主に向かって祈りました。主がソロモンにこの壁のところでイスラエル人が祈ることを聞いてくださると約束してくださったからです。

 神が介入してくださると信じる人々です。群衆は祈りながら、様々なところから賛美の歌声をあげました。現代イスラエル至上最大の祈り会と見られています。

 この日エルサレムは集結するバスのクラクション、警察官の叫び声でごったがえしました。


 翌日の11日夜にはテルアビブのラビンスクエア(ラビン元首相暗殺の広場)でシャロン首相のガザ撤退をキャンセルするように訴えるデモが行われました。参加者は15万人とも20万人とも言われています。

 ガザへの侵入を試みる反対派は数千人に及び、実際に検問を突破してガザ入植地へ入った人は2700人に上ります。これらのデモ活動を行っているのはヤッシャ評議会(ガザ・西岸地区入植者評議会)で、15日までに様々な活動を行うと宣言しています。

 警察は、治安部隊の配置を変えて、緩衝地帯を広げ、反対派のガザ侵入を防止しようとしています。14日からは国家緊急事態宣言を発令し警戒に当たる予定です。

 14日日曜日からは4万2000人の兵士警察官が出動し、ガザへの通路キスフィーム道が入植者の引越しを除いて完全に閉鎖されます。場合によっては5万3000人が出動することになります。

 アメリカは撤退後にも反対派過激派が暴力的な行動に出る可能性を指摘しています。

<撤退手順>8月13日・イスラエル・インサイダー記事より
 現地入植地では、引越しの準備をする人、とどまる準備をする人など2手に別れてきています。

 具体的な撤退手順は下記の通りです。

<警察とイスラエル軍の配置>
 警察とイスラエル軍(約5万人)はガザ外部内部に6層構造で部隊を配置します。

 入植者に最も近く、撤退に直接関わる層の兵士らは武器をもちません。2層目は武器をもち暴力的な場面が起こった場合にそなえます。

 外部層は主にパレスチナ人テロリストの攻撃から、撤退者撤退反対者にかかわらず、すべてのユダヤ人を保護します。

1.8月15日、イスラエル軍兵士らが入植者宅のドアをノックし、48時間以内に静かに撤退するよう進めます。48時間以内に撤退する場合は自家用車を使って撤退することができます。補償も100%与えられます。

2.48時間をすぎると、兵士らがもう一度入植者宅を訪問し、「15日以降とどまることが違法である」と告げられます。兵士らは荷物整理を手伝います。この時には大きな荷物並びに車を持ち出すことはできません。

3.入植者以外のもの、並びに通りを歩いているものは強制的に警察が用意したバスに乗せられ、入植地から追い出されます。一人につき4人が手足を持って強制移動させます。女性と子供は女性兵士が担当します。入植者に直接関わる兵士、警察官は銃器を持たずにゴムの警棒を使います。放水銃も準備されています。

4.屋根の上から撤退にあたる兵士らに暴言を吐くなどするものは、兵士警察がその家屋に入ってそのものを引き下すことができます。

5.墓地48箇所(840家族分)がイスラエル領内へ移動されます。感情的に最も繊細な撤退作業となります。

6.入植者の撤退が完了したら(3週間の予定)、イスラエル軍が、入植者家屋を破壊していきます。PAとの合意で1階建ての家に関しては複数階のビルに建て直されてパレスチナ人たちの住居になる予定です。イスラエル軍はそのための危険物処理(アスベスト除去など)を行います。

7.イスラエル軍施設も10月までにはすべて撤退を完了します。その後はパレスチナ人の管理するところとなります。

ハマスが流れ込む恐れ
 パレスチナ自治政府(PA)はイスラエルの撤退直後にパレスチナ人が乱入するのを防ぐため、入植地周辺に7500人のパレスチナ人治安部隊を派遣することでイスラエルと合意しています。

 入植者が撤退した後、旧ユダヤ人地区になる地域は軍が管理するミリタリー・ゾーンになります。PAはこの地域にPAかPLOの旗以外の旗を掲げることを禁じています。そのため、PAが勝利祝賀集会を独占しようとしているとしてハマスなどが反発しています。

 PAによると入植者撤退直後に、数千人のハマスユニフォームを着たハマス支持者が流れ込む可能性が出てきています。

 8月13日、ハマスの指導者らがハマスの旗が掲げられたステージに上がり、イスラエル撤退後も武装解除はせず、イスラエル攻撃を続行することをアピールしました。またテレビカメラを呼び寄せ1000人の訓練された兵士を取材させています。これはPAへの直接的な挑戦です。

 ハマスはPAをパレスチナ人の唯一の指導者とは認めないことを宣言しています。対するPAのアッバス議長は最初の祝賀式典で次のように述べました。

 「ここから、このところから私たちの国が歩き始める。エルサレムを首都とするパレスチナ人の国が建国されるために!」

(記事参照:ハアレツ、エルサレム・ポスト、イスラエルインサイダー)


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