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No.64(2005/4/29)

過越-2005

あなたがたは種を入れないパンの祭りを守りなさい。
それは、ちょうどこの日に、わたしがあなたがたの集団を
エジプトの地から連れ出すからである。
あなたがたは永遠のおきてとして代々にわたって、
この日を守りなさい。(出エジプト12:17)

イスラエルと世界のユダヤ人は、今年も出エジプトを
記念する過越の休暇に入っています(23日日没から30日日没)。
今回は、各地で行われたさまざまな過越の話題について報告します。

イスラエルには神殿崩壊記念日(今年は8月14日)があり、
宗教派ユダヤ人たちは断食します。
またそれまでの3週間を悲嘆の時としています。
この3週間がちょうど予定されていた
ガザ撤退期間に重なっているため、
イスラエル政府は撤退開始日を
3週間延期し8月15日とすることを決めました。
実際の撤退計画が明らかになりつつあります。
一方、アッバス議長はイスラエルから譲渡された
エリコとツルカームの治安に向けて具体的な対策に入っています。
今週も、イスラエルにおける主の支配と平和を祈りましょう。

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さまざまな過越
ガザ撤退延期:神殿崩壊記念日は避けたほうがよい!?
アッバス議長の治安対策
話題

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■ さまざまな過越

 イスラエルは23日日没から30日日没まで過越の祭り、種無しパンの祭りと、一週間の全国的なゴールデンウイークに入っています。

 旅行に出掛ける人も多数ありますが、多くの家庭が家族そろって出エジプトを記念する過越の夕食(セダー)と休暇を楽しみます。日本で言えば、お正月に匹敵するほどの国民行事です。

 例年この時期にテロが頻発するため、イスラエルのモファズ国防相の指示によりパレスチナ側からイスラエルへの検問所がすべて閉鎖されています。国内では警察が厳戒態勢で治安維持に努めています。

ハメツ(種ありのもの)アラブ人へ売却
 過越の準備は、日本でいえば大晦日のようなもの。二日前までには、家中大掃除して、ハメツと呼ばれる種ありの食物(イーストの入ったパンや小麦など)が集められ処分されます。

 正統派ユダヤ人の中には、食器類を熱湯にくぐらせて徹底的にハメツを処分する人々もあります。集められたハメツは、ユダヤ教の律法書ハラハーに従って異邦人へ売り渡されます。今年もイスラエル中から出された国家のハメツを、エルサレムの主任ラビからアブ・ゴーシュに住むアラブ人に売り渡されました。価格は20,000シェケル。(ハアレツ)

シナイ半島でのバケーション
 今年、シナイ半島で過越のバケーションを取るイスラエル人は15,000人にのぼりました。(昨年は30,000人)。シナイ半島ではほんの半年前にホテルの自爆テロで23人の死者(うち12人がイスラエル人)が出たばかりです。テロの危険性が高いため、政府はシナイへの旅行は控えるようにと警告していました。(ハアレツ)

ホロコースト生存者のための過越
 テルアビブの民間団体がホロコースト生存者を励ますための特別な過越の食事(セダー)を行いました。生存者当人及びその子供たちとイスラエル国防軍兵士らのジョイント・セダーです。国防軍兵士らと共に過越を祝うことで生存者たちは精神的な安心感と支えを得たもようです。(ハアレツ)

新移民で家族と離れている国防軍兵士のための過越
 新しくイスラエルへ移民して従軍している兵士のうち、350名は家族がなく、孤独な過越となります。

 この350名をテルアビブの一流ホテルに3日間招いて、過越の食卓が祝われました。招いたのはフランスとアメリカのユダヤ系慈善団体。新移民の兵士たちの多くはイスラエルに愛着が薄かったり、ユダヤ教をよく知らないなど、アイデンティティに苦しむ兵士らも少なくありません。彼らがユダヤ人であるとういう認識を高めることにもつながります。この催しにはイスラエル国防軍のヤアロン総参謀長も参加し、兵士らを励ましました。(ハアレツ)

イラクで従軍しているユダヤ系アメリカ兵にも過越
 イラクで従軍しているユダヤ系兵士らにアメリカ国防省より、1週間分の過越用の食事が配布されました。ユダヤ教従軍ラビの推測によるとイラクにいるユダヤ系アメリカ兵は500-600人。世界に展開するアメリカ軍には30人の従軍ラビがいます。うち8人がイラクに駐留。うち2人は女性ラビ。ラビたちはバグダッド、ファルージャ、ティクリッドなどで兵士らのためにセダーを執り行いました。(ハアレツ)

メシアニック・ジューの過越
 メシアニック・ジューの教会では、過越のセダーに未信者を招き、福音が述べ伝えられました。一例としてハイファのオハレイ・ラハミーム(恵みの天幕・エイタン・シシコフ師)では、約200人が招かれ、うち12-15人のロシア系移民が主を信じる決心をしました。これからのフォローアップに祈りが必要です。このセダーはアメリカの異邦人クリスチャンたちがスポンサーとなり、ボランティアも務めました。

<祈り>
  1. イスラエル、海外のユダヤ人たちが危険から守られるように。

  2. 過越を祝っているユダヤ人たちが主に立ち返るように。

  3. オハレイ・ラハミームその他の教会で救われた人々に救いの確信が与えられるように。
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■ ガザ撤退延期:神殿崩壊記念日は避けたほうがよい!?

 イスラエルでは神殿崩壊記念日が定められており、宗教的なユダヤ人は断食をします。イスラエルの神殿は過去2回外国の勢力によって破壊されました。

 一回目はバビロン、2回目はローマ帝国による破壊です。この二回の破壊がくしくも同じ日(アブの月の9日)であったことから、ユダヤ教では2回の破壊を記念して神殿崩壊日が定められました。この日をティシャ・ベ・アブといいます。この日までの3週間は神殿の破壊を嘆く期間として定められています。

 今年は8月14日。ガザからの撤退開始は予定では7月20日でしたが、そのまま決行すると、3週間の嘆きの期間に撤退者が新しい住居に移ることになってしまいます。精神的宗教的影響を配慮してイスラエル政府は撤退開始日を3週間延期し、8月15日に決定しました。ティシャ・ベ・アブの翌日です。

 シャロン首相に延期を提言したのはスファラディ系のチーフ・ラビ・アマール師でした。今回の変更により、モファズ国防相は4週間の撤退期間と見て、9月15日を撤退の最終日としました。これはユダヤ暦による新年の2日前です。(ハアレツ4月22日)

<祈り>
  1. 撤退当事者にとって最善の時と最善の方法が与えられるように。

  2. 撤退案に携わる指導者たちに知恵が増し加えられるように。
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■ アッバス議長の治安対策

 イスラエルがパレスチナ自治政府に譲渡したエリコとツルカームで、アッバス議長は、指名手配されていた人物から、すべての武器を押収しました。

 アッバス議長は、将来イスラエルから引き渡されるすべての町でも同じ事をする、と話していることを、イスラエル放送が伝えました。

 アッバス議長によると、ガザ・西岸地区におけるテロ行為は80%減少しているとのことです。アッバス議長はまた、パレスチナ自治政府の内部改革を行っており、改革が成功するか否かはシャロン首相と合意したことが、どこまで実行されるかにかかっていると語っています。

 進められていた実務協議は、最近合意が難しくなってきていました。アッバス議長は、シャロン首相との再度の会談に意欲を示しています。アッバス議長はイスラエルに過越のあいさつを送っています。

<祈り>
  1. アッバス議長の治安対策が真実に前進していくように。

  2. パレスチナ市民の心から、戦いと憎しみの心が取り去られるように。
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■ 話題

 ロシアのプーチン大統領が27日、イスラエルを訪問しました。プーチン大統領は秋にイスラエルーパレスチナ問題解決に向けた国際会議を開く提案をしています。

 ロシアは近年、イランの核開発協力やシリアへの武器売却、国内のユダヤ人迫害問題などで、イスラエルとは多くの懸案事項を抱えています。プーチン大統領はシャロン首相と会談した後、ラマラのアッバス議長を訪問しました。

 イスラエル空軍創設に力を尽くし、エジプトとの和平条約締結に貢献した第7代イスラエル大統領であったワイツマン氏が80歳で亡くなりました。



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