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シャロン新連立政権VSアッバス新自治政府

わたしの名を呼び求めている
わたしの民がみずからへりくだり、
祈りをささげ、わたしの顔をしたい求め、
その悪い道から立ち返るなら、
わたしが親しく天から聞いて、
彼らの罪を赦し、彼らの地をいやそう。
(第二歴代誌7:14)
1月11日イスラエルでは
シャロン首相の新連立政権が国会で承認されました。
続いて1月15日、アッバス氏が
パレスチナ自治政府の新議長に就任しました。
両者ともに「ロードマップ」中東和平プロセスにむけて
それぞれに意欲を示しています。
両者は非常にデリケートな時期を迎えています。
主の守りとあわれみを祈りましょう。

■ シャロン新連立政権VSアッバス新内閣
■ ガザ・西岸入植者の動き
■ 乾いているイスラエル人の心

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シャロン新連立政権VSアッバス新内閣
主のご介入!?超きわどいシャロン新連立政権の承認
1月11日、シャロン首相の新連立政権が国会で承認されました。
今回の新連立政権は、ガザ撤退実現をめざす「分離案政権」とも呼ばれ、論議を醸していた政権でした。
シャロン首相が所属するリクードからも反対票が13票出ました。承認されたとはいえ、結果は賛成58反対56というきわどいものでした。
もしアラブ系議員2人が棄権せず、他のアラブ系議員と同様に反対票を投じていたら、結果は58-58となっていました。
その場合新政権は承認されなかったことになります。シャロン首相は安定多数をとるため、超宗教派が連立に加わるよう働きかける予定です。(ハアレツ1月11日参照)
アッバス新パレスチナ自治政府議長就任
1月9日、パレスチナ自治政府の議長を決める選挙が行われました。62.32%(77万5,000票中、48万3,000票)の支持での勝利でした。
1月15日、アッバス氏はラマラでパレスチナ自治政府新議長に就任しました。
就任演説の中で、アッバス氏は、ロードマップ中東和平プラン(イスラエルとの信頼関係を構築しつつ段階を経てパレスチナ国家を独立させる案)を実現させることを強調しました。
就任に先立って勃発したガザでの自爆テロ(イスラエル人6人死亡)および、イスラエルの報復について、「最近、我々の側から、また占領する側からの事件があった。このようなことは状況を改善し和平をすすめることになんの助けにもならない。」と語りました。
アッバス氏は「たとえイスラエルが分離壁が建てようと、道路封鎖をしたり、ピンポイント攻撃(テロ組織幹部をねらった攻撃)をしたとしても、パレスチナは果たすべき約束を遵守する。
言葉だけでなく実際の行動で、イスラエルをパートナーとして和平への努力をする。
そして、イスラエルの分離壁や道路封鎖や殺戮を終わらせる」と言いました。
アッバス氏は国際社会にむけて、国際法廷が出した結論(イスラエルは分離壁を取り下げる)を実行に移すことを訴えました。
アメリカには中東和平の中心的な役割があるとみとめ、「イスラエルの“占領”がなくならない限りパレスチナの民主化は発達しえない」とよびかけました。(ハアレツ1月14、16日参照)
一触即発 微妙な状況 首脳会談はいつ?
ガザではアッバス氏就任に先立って、13日に自爆テロがありイスラエル人6人が死亡しました。
120キロもの爆弾を使用しての大規模なものでした。翌日にはイスラエルの町スデロットにカッサムロケット弾が打ち込まれ7歳の少年らが犠牲となりました。
イスラエル政府はアッバス氏との対話計画をすすめていましたが、すべてキャンセルとなりました。イスラエルはアッバス氏にテロ抑止の力がないと非難しましたが、パレスチナ側は、まだ就任前だと反論していました。
イスラエル国防軍(IDF)はガザへの大規模侵攻の準備を今も解除していません。シャロン首相は、パレスチナ側がテロへの具体的な対応策を実際に行うまで首脳会談はないことを国際社会にも明らかにしました。
アッバス氏の就任演説はこのような状況下で行われました。アッバス氏は18日、テロ組織と交渉するためガザを訪問。その二時間後にもテロがおこり、イスラエル人1人が死亡しました。テロ組織らは、攻撃対象を市民ではなく軍人に限るなどの妥協案を出している模様です。
パレスチナ自治政府とイスラエルが共同で治安対策
イスラエルや国際社会からの圧力を受けて、アッバス議長はカッサムロケットの発射に使われるガザの町にパレスチナの治安部隊(500-700人強)を遅くても23日までに派遣する模様です。
19日、パレスチナ治安部隊のムーサ・アラファト(故アラファト議長の甥)とイスラエル軍のガザ地区担当のアビブ・コハビ司令官が会議をもちました。
これはパレスチナ側からの提案でした。(写真JP:パレスチナ自治政府治安部隊)
パレスチナ側は、治安計画を提示、イスラエル軍が治安部隊に発砲しないことを条件にしています。イスラエル政府内には、信用できるとする考えや信用できないとする意見が出ています。
シャロン内閣は、パレスチナ自治政府にチャンスを与えることを決めました。この同意によりパレスチナ治安部隊は遅くとも23日までにはガザに展開する運びになっています。
しかし、イスラエル軍はガザへの大規模侵攻準備を解除していません。状況によっては侵攻する可能性も残されています。(ハアレツ16、19、20日、エルサレムポスト19日参照)
<祈り>
- 繊細な状況の中、暴力がおこらないように
- イスラエル・パレスチナ両者の指導者に平和を維持する知恵と力が与えられるように。
*日本の町村外務大臣イスラエル・パレスチナ訪問
日本の町村外務大臣は、15日、イスラエルのシャロム外相を訪問。東アジアの国々(国名は公表されず)への武器輸出をやめるよう要請しました。(日本政府は同様の要請をロシアとEUにも出している模様です)
会談のなかで、今後日本とイスラエルは貿易を現在の1.8億ドルから5年間に3億ドルにまで伸ばすことで合意しました。
町村外相は日本のビジネスマンがイスラエルへ入国する場合(仕事としてと思われる)、ビザの取得に通常6ヶ月待つ上に4000シェケル支払わなければならないことを指摘、改善を要請しました。(イスラエルのビジネスマンが日本へ入国するビザは30ドル)。
日本、イスラエル両国ともに首相を招きあいました。シャロム首相との会談に先立って、町村外相はラマラを訪問し、アッバス議長とシャース外相と会談を持っていました。
日本はパレスチナ側に6000万ドルの人道支援援助を行うことを約束しています。日本はアッバス議長も招いています。
町村外相はイスラエル・パレスチナ両者が交渉のテーブルにつくことを願っていると伝えました。(ハアレツ16日)
<祈り>
- 日本とイスラエルの貿易が祝福されるように。

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ガザ・西岸入植者の動き
*ガザ撤退に反対する入植者と政府の対立が続いています。それぞれが最善の道を選び取るよう祈ってきましたが、動きがありました。
Yasha委員会(ガザ・西岸地区入植者委員会)のスポークスマン・エホシュア・モル・ヨセフ氏が役職から降りることを表明し、委員会に受理されました。
ヨセフ氏はヤッシャ委員会の方針(たとえ逮捕されても政府の撤退案には応じないとすることや、イスラエル兵として入植者の撤退を実行する任務が与えられたときには兵役拒否をすることなど)に同意できなかったのです。
ヨセフ氏は、入植者内部の行動によってではなく、国民全体を巻き込んだ国民投票をするほうがよいと考えています。
ヨセフ氏は退陣にあたり、ガザ・西岸地区に対する思いは変わっていないことを表明し、今までスポークスマンとして働けたことを委員会に感謝しました。
ヤッシャ委員会では、国会前でガザ撤退に対して国民投票を行うよう訴えるため大規模なデモを計画しています。(ハアレツ16日参照)
<祈り>
- 入植者とイスラエル政府の争いが、国に分裂をもたらすような規模に発展せず、両者の間に最善の解決の道が与えられるように。
- 入植者家族の必要が満たされるように。
- ヨセフ氏とその家族、入植者家族の救い。

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乾いているイスラエル人の心
国境警備員がパレスチナ人を虐待
国境警備隊のニル・レビが5人の仲間とともに2004年9月、パレスチナの一般人2人を虐待したとして逮捕されました。刑期は14カ月です。
レビらがエルサレム近郊を走っていたバスを停止させるとパレスチナ人が20人乗っており、そのうち2人がイスラエルのビザを持っていませんでした。
5人はこの2人に暴行を加え、ビルから飛び降りて怪我をさせるなどしたりしていました。また尿を飲むように強要したり、窓から飛び降りることを拒否した者を突き落とすなどして心身に重大な被害を与えました。
逮捕された5人は虐待の事実を認め、動機は「怒り」だったといいました。5人はテロで妻がけがをしていたり、おじが死亡するなど、インティファーダによる痛みを抱えていました。
しかし判事はこれを酌量の余地とは認めず、「最低のふるまい」と評しました。(ハアレツ1月14日)
子供たちへの影響
2003年夏(イラク戦争に備えてガスマスクの更新がおこなわれていたころ)、学童たちのパレスチナ人の認識に関する調査が行われました。
(1)市内の学童(2)入植地に住む学童(3)キブツにすむ世俗的な学童にパレスチナ人としてイスラエルをみたらどう感じるかを絵とエッセイにあらわす調査です。
イスラエル人の子供がパレスチナ人に対して持っているイメージは次の通り。名前はムハンマド。貧しく、最低条件で生活をしている人もいる。手にライフルを持っているか、爆弾を腰に巻いている。
上記にあわせて、市内に住む子供たちはパレスチナ人は残虐でイスラエル人を殺すことばかり考えている、血に飢えたテロリスト、盲目的にイスラエルを憎んでいる、などのイメージを持っています。自爆テロの影響と思われます。
入植地に住む子供たちは、アラブ人のイメージに聖書を持ち出します。アラブ人は、「ユダヤ人は聖書の約束だといってイスラエルに居座っていると思っている。コーランの約束に従って命がけでもエルサレムを奪い返そうとしている」というイメージを持っています。
キブツのこどもはただ「平和がほしいけれど、それは難しい。相手がそれを望んでいない」と表現しています。共通して言えることは、子供たちがパレスチナ人を責めているわけではないということです。
ただ絶望し、あきらめの感情を表現しています。ある少女の学童は次のように書いています。
「アラブ人には他にたくさん国があるのだから、他へいけばいい。そうしたら戦争をしなくてもいいのに。わたしたちはどうしてすこしづつ譲り合えないのだろう。コップに水が半分にしか満たないのなら、少し小さいコップに移し変えたらいい。そうしたらいっぱいになって満たされるのに。」
絵:上はユダヤ人の子供が描いた絵
下はパレスチナ人の子供が描いた絵(この記事の調査とは関係ありません)
<祈り>
- イスラエル・パレスチナの子供たちの救いのために。
- 子供たちの心が健やかであるように。
B.F.P.Japan 
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