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 正直、ショックを受けました。もちろん、アジア諸国に対して日本がした侵略政策については、痛いほど理解しているつもりですが、それでも数十年を経て、和解の方向へ向かっているような気がしていました。しかし、現実はそんなに甘いものではありませんでした。

 私は勇気をもって、彼女のボーイフレンドと、直接この問題について話をしました。彼は「日本は中国人を見下げているんだ! 日本政府が国家として謝らない限り、許す気持ちにはなれない。日本政府は謝るどころか、いまだに靖国参拝をして、むしろ中国人を挑発しているのだ!」と、クリスチャンである彼は冷静な姿勢のまま、しかし、憎しみを吐き出すように言いました。一番驚いたのは、彼の中では、日本との間にあったことは昔のことではなく、現在進行形で続いていること、まるで自分が体験したかのように、当時の痛みを背負っていることでした。そして、彼の周りにいる人々の中にも、そう考えている若者が多いというのです。和解の難しさを改めて知らされた一時でした。

 中国の方々同様、ユダヤ人も憎しみの遺産を先祖代々受け継いでいます。キリスト教国とユダヤ人の間に横たわる憎しみの歴史は、実に1700年間にも及びます(この史実の詳しい資料をご希望の方は、事務局までご連絡ください)。1700年……気が遠くなるような数字であり、それだけを見るなら、和解など絶対に不可能のように思われます。しかし、このテロの苦しみの中で、事態は大きく動いています。

苦しみを通して生み出された益
 この4年間、テロを恐れて、人々はイスラエルへ行かなくなってしまいました。日本でもJTBや近畿日本ツーリストといった大手の旅行会社が、すべてのツアーをキャンセルしました。会社としては当然の選択です。そうした中、クリスチャンだけはイスラエルへ行くことを止めませんでした。

 現在では、「あなた、クリスチャンでしょう? 今はクリスチャンしかこの国に来ないから、すぐに分かりますよ。」と言われるようになりました。そして、世界的に非難を浴びる中、クリスチャンだけは自分たちと共に立ち、この状況を何とか変えようと、祈っていてくれるのだということを知り始めました。また、困窮しているイスラエルを助けようと、テロに巻き込まれることも恐れず、彼らと一緒に市民生活を送るボランティアたちが、世界各国からイスラエルへ流れ込んでいます。

 BFPは、和解のために25年間活動してきましたが、この4年間ほど大きな変化を見た時期はありませんでした。最近、イスラエル人の口から「私たちは同じ神を信じている同志だ。」という言葉をよく耳にします。街角で偶然知り合った人までもが、「自分たちは一つだね」と言ったことに驚きました。憎しみは、傷をつけてしまった側、加害者本人からの謝罪でなければ、本当の癒やしにはつながりません。神は最悪と思える出来事を通して、和解という最良のものを引き出してくださる、愛なるお方であることを痛感させられます。

 皆様の現状はいかがですか。なぜ、なぜこんなことが……と思えるようなことで、追い詰められていませんか。主はどんなに悪い、あるいは絶望と思える出来事からも、必ず益を引き出してくださるお方です。絶対に不可能と思われることも、可能にしてくださるお方です。悪いものから良いものを生み出してくださる主に信頼し、祈りつつそのときの訪れを待ち望んで行きましょう。

 
 
 
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