日本基督教団赤坂教会 主幹牧師 姫井雅夫 2004年9月
最近の新聞に小学生の基礎体力と基礎知識が衰えていると書かれていました。具体的には、体力ではじっと正しい姿勢で立っていられない、ボールを遠くへ投げられない、しこが踏めない、というのです。知力では、漢字が書けない、数字に弱い、と記されていました。
基本がしっかり出来ていないと先が心配です。もちろん生まれたときからハンディを抱えている方も当然いらっしゃるので、すべての人に当てはまるわけではありません。人生には思いがけないことが多く起こります。事故で健康な体を失うこともあります。脳に障害を持つことも起こります。
ところでクリスチャンであるお互いの「基礎体力・基礎知力」はどうでしょうか。虚弱体質のクリスチャンが多すぎるので、日本の宣教が進まないのだと指摘なさる方がいます。
先日もある牧師がこう話してくださいました。「信仰生活を5年以上送っている方で、今までひとりでも主キリストの救いの恵みにお導きで来た方、手を挙げて教えてください」と説教の中で言ったそうです。なんとひとりの手が挙がっただけでした。この牧師は「基礎的なことからやり直さねばならない」と感じたと言われました。
敷居が高いのか、なかなか人々が教会にきてくださいません。入ってくる人が少ないのに、せっかく入って来て信仰に導かれた方々が、ちょっとしたことで「躓いた」と言っては後ろのドアから出て行ってしまうのです。この世の忙しさに押し流されて離れていくのです。やはり「虚弱体質」なのでしょうか。
◆キリストを知る知識
「キリストを知る知識」(IIコリント2:14)という言葉があります。神を知らせる、救いの体験をしっかりさせておくということが肝心です。日本人の場合、キリスト教の背景がほとんどありません。救いの体験に導くのにも時間がかかり、さらに基礎を固めるのにも時間がかかります。救いにお導きした最初の段階で、罪の認識と悔い改めがきちんとなされていないと信仰生活が長続きしません。
南米で奉仕をしている日本からの宣教師がこう話されました。小さな子どもに「ポンテオ・ピラトって知ってる?」と尋ねると、ほとんどの子どもはちゃんと答えることが出来るそうです。ところが日本で大学生に同じ質問をすると「プロレスラーの名前かな」との声が返ってくるというのです。
そこでキリストを知る知識をもっていただくために、
■救いの体験
しっかりと神につながるところから始めること。
■毎日の静思
少しの時間でも毎日神に祈り、聖書を読み、思い巡らす時間(これをディボーションと言っています)をもつことです。このことによって養われていきます。このオリーブという冊子にはハイナイトという頁があります。そこには何を祈ったらよいのかが書かれています。自分のことだけを祈るのではなく、心を少し広げて周りのために、世界の国々のために祈ると霊的に強められます。
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