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◆私たちはどうすればいいのか!?
 もしこの問題を裁判所へもって行ったなら、どういう判決が下されるでしょう。現在、世界中が裁判官となってこの問題に評決を下しています。本来、裁判は両者の言い分を十分に吟味して行われますが、この夫婦の場合、ナンシーの主張のみが検察側から提出されているようなもので、青く腫れた彼女の顔を見る限り、彼女に軍配が上がるのは当然のことです。

 暴力を暴力で押さえ込もうとすることは、決して正当化されることではありません。しかし、相手が絶え間なく突き出してくる包丁を、和夫は力ずくで止めない限り、自分の命がないこともまた事実なのです。どちらにも正しさがありますから、視点の角度によって、この問題はどちらにでも軍配が上がりうるのです。

 「正しさ」は、時として凶器となります。パレスチナ人にとって、聖戦を掲げたテロは正義です。また、国民の命を守るために……というシャロン首相のヤシン師暗殺もまた、正義から出ています。このように、正しさと正しさがぶつかり合っている両者に対して、仲裁に入ることは、さらにそこに新しい正義が加わることになります。今度は義人が3人となってぶつかりあうのです。

 今回のアメリカによるイラク攻撃は、まさにこの正義の衝突の一つと言えるのではないでしょうか。それぞれの国が、それぞれの立場でこれに参加し、国家レベルのみならず、個人レベルに至るまで、正義と批判の嵐が吹き荒れています。

 この複雑化した問題に対して、私たちはどのような考え方と、対処をするべきなのでしょうか。これは、命に直結する非常に重い問題です。イラク戦争や中東問題は、嫌でも私たちの人生を巻き込み、傍観者としての参加を許さなくなっています。

 聖書には、「正義の道にはいのちがある。その道筋には死がない。」(箴言12:28)と書かれています。もしそこに神の正義があるなら、死の代わりに、“いのち”が存在するのです。この神の正義を聖書によって教えられている私たちまでもが、自分の正義を振りかざし、「イスラエルが間違っている!」「パレスチナが間違っている!」と、どちらか一方を批判し、憎んでいる時間はありません。

 本物の正義をもっておられる神は、「エルサレムの平和のために祈れ。」(詩篇122:6)と命じられました。これは、イスラエルに住む“ユダヤ人のためにのみ平和を祈れ”とおっしゃっておられるのではないと思います。なぜなら、エルサレムには、パレスチナ人も異邦人も共に住んでいるからです。すべての人々に、真の平和(シャローム=救い)が来るようにと、今こそ、心を尽くしてただひたすらに祈る時なのではないでしょうか。

 
 
 
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