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十戒-9

盗んではならない。(出エジプト20:15)
「あらゆる実を食べてもよい、しかし、一本だけ食べてはならない」と言われながら、善悪の木の実を食べたことは、他人の物を盗んだことになります。


十戒-10

あなたの隣人に対し、偽りの証言をしてはならない。…すべてあなたの隣人のものを、欲しがってはならない。(出エジプト20:16-17)
神のものであった、善悪を知る知識の木を欲しがりました。


◆アブラハムと律法
 こうした闇の歴史の中に、真の神を慕い求めた人物、アブラハムが登場します。彼は、自分の善悪判断で歩むのではなく、神が導かれる道を歩み、神の仰せられることに従いました。聖書では 「アブラハムは神の友となった」 と記されています(第2歴代20:7、イザヤ41:8、ヤコブ2:23)。そのため、神はアブラハムと彼の子孫に 「あなたを祝福する者をわたしは祝福し、あなたをのろう者をわたしはのろう。地上のすべての民族は、あなたによって祝福される。」 (創世12:3) という祝福の契約を結ばれました。このアブラハムをとおして、地上のすべての民族が神の御許に戻って行く道が備えられたのです。

 のちに、アブラハムの子孫たちをエジプトの苦役から救い出された神は、モーセをとおして律法を与え、彼らを聖別されました。アダムとエバは、ただの一度も悔い改めをしていません。彼らの違反から、続けて犯されてきたあらゆる罪に対して、自覚が全くない世界で、罪を知り、悔い改めをするために与えられたのが律法です。

 人間の犯した罪によって、「善悪の実を食べてはならない」 という、一つだけしかなかった律法に、いくつもの律法が加えられることになりました。自分の善悪によってすべてを判断している人間は、もはや何が罪で、何が罪でないのかを識別することができなくなってしまったからです。

 「では、律法とは何でしょうか。それは約束をお受けになった、この子孫が来られるときまで、違反を示すためにつけ加えられたもので、御使いたちを通して仲介者の手で定められたのです。」 (ガラテヤ3:19)

 律法は、人間の罪をさらに浮き彫りにすることになりましたが、そこに真の解放はありませんでした。律法を受け取っても、それを守り通すことができない人類の苦しみを、神は誰よりもよく知っていらっしゃいました。

◆アブラハムをとおして、もう一人のアダムを遣わされた神
 「エノスの子、セツの子、アダムの子、このアダムは神の子である。」 (ルカ3:38)
 アダムは、神の子でした。この神の子が、神に逆らうことによって、人殺しの罪を犯してしまいました。

 「しかし、殺傷事故があれば、いのちにはいのちを与えなければならない。目には目。歯には歯。手には手。足には足。」 (出エジプト21:23-24)

 
 
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