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◆ねたみを起こさせる使命

 宗教改革者マルチン・ルターでさえ、当時の置き換えられた神学の影響を受け、イスラエル問題は完全に欠落したのみか、当時の教会に大きな影響を与えてしまいました。このような教会の影響を受けたヨーロッパの国々では、何世紀にもわたってユダヤ人を隔離し迫害してきた、血塗られた教会の歴史があります。

 十字軍による無差別的強奪と殺りく、宗教裁判による追放と強制改宗、ポグロムによるユダヤ人大量虐殺、そしてホロコーストによるナチス・ドイツのユダヤ人迫害となって現れたのです。ナチスに対する当時の声明は、「ナチス・ドイツが、これほど手際よくユダヤ人を虐殺できたのは、これまでの1700年間にわたる、教会がユダヤ人に対して加えてきた膨大な数々の迫害の資料が残っていたからであり、つまりナチス・ドイツがそれを参考にすることができたからである。」と言っています。もちろん、ユダヤ人が主イエスを十字架にかけた罪はありますが、つまずいた彼らを、神は教会を通して救おうと計画しておられました。しかし、実際には反対のことが行われていたのです。そこにおける教会の責任は、大きいのではないでしょうか。

 今こそは反ユダヤ主義の影響下にあった組織神学から抜け出し、みことばから学ぶとき、ローマ書の中心的テーマ、“イスラエルの救い”が見えてくるのです。「では、尋ねましょう。彼らがつまずいたのは倒れるためなのでしょうか。絶対にそんなことはありません。かえって、彼らの違反によって、救いは異邦人に及んだのです。それはイスラエルにねたみを起こさせるためです。」(ローマ11:11)。神はユダヤ人のつまずきを通して異邦人を救いに導き、救われた異邦人の一貫した信仰生活を見て、ユダヤ人がねたみを起こして救われることを願っておられます。今やユダヤ人の救いのために、異邦人が用いられる時代を迎えているのです。

 パウロはさらにユダヤ人についてこう述べています。「もし彼らの違反が世界の富となり、彼らの失敗が異邦人の富となるのなら、彼らの完成は、それ以上の、どんなにかすばらしいものを、もたらすことでしょう。」(ローマ11:12)。神は全人類救済の計画を実現するために、ユダヤ人を全人類の代表として選ばれました。彼らの救いこそ、神がアブラハムと結ばれた契約が成就し、キリストが再臨される成就の日、勝利の日へとつながっていくのであります。ハレルヤ!

 かつては「イスラエル」と語るだけで、特別な一派とか危険視された時代がありました。しかし今は、イスラエル問題を通して教派の壁が超えられ、神のご計画のために共に祈り合える新しい時代がやって来ました。これは今後、教会の祝福のキーワードになると信じて祈っております。アブラハム、イサク、ヤコブの神の祝福が、ご一同の上に豊かにありますように……。

 シャローム

 
 
 
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