とうとう十字架にかかってしまったイエスを、何とかそこから引きずり下ろそうと、「十字架から降りて来るなら、ユダヤ人たちがイエスをメシヤだと信じる」という、最後の誘惑を悪魔は仕掛けてきました。イエスがユダヤ人にもっていた愛を知れば知るほど、どんなにこれが強い誘惑であったかを知ることができます。もし苦みを混ぜたぶどう酒を飲んでいたなら、この誘惑に勝てないで十字架から降りて来られたかもしれません。イエスはこの誘惑に勝利をし、人間に救いの道を与えるために、最後まで霊的戦いに勝ち抜いてくださいました。
「彼は他人を救ったが、自分は救えない。イスラエルの王さまなら、今、十字架から降りてもらおうか。そうしたら、われわれは信じるから。」(マタイ27:42)
主の御心の中心を、悪魔はよく知っています。イエスはユダヤ人のメシアとして、彼らの救いと贖いために地上に来てくださいました。福音書を読むなら、イエスがどれほど彼らの魂に飢え乾いておられたかを知ることができます。その御心を知り尽くしている悪魔が、「ユダヤ人の魂をあげよう」という、最も大きな誘惑を最後にもってきたのです。これは、主が一番弱っていらっしゃる時に付け込んだ、悪魔の最後の作戦でした。 |