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11.
悪魔は、イエスを釈放させるために、バラバと主を並べて、「どちらを釈放してほしいか」と、民衆に向かってピラトに尋ねさせます。民衆は必ずイエスを選ぶだろうと思いました。しかし、その思惑は外れました。
バラバとは、イェシュア・ベン・アバと言う名で、彼はローマに逆らって反乱を起こした革命家でした(当時強盗の罪は死刑に値しませんでした。したがって、バラバは政治犯だったと考えられます)。このバラバは掟に逆らい、死刑に値する罪人でした。
「そのころ、バラバという名の知れた囚人が捕えられていた。それで、彼らが集まったとき、ピラトが言った。『あなたがたは、だれを釈放してほしいのか。バラバか、それともキリストと呼ばれているイエスか。』しかし、祭司長、長老たちは、バラバのほうを願うよう、そして、イエスを死刑にするよう、群衆を説きつけた。」(マタイ27:16-17、20)

12.

悪魔はピラト夫人に夢を見させて、イエスを釈放させようとしました。

「また、ピラトが裁判の席に着いていたとき、彼の妻が彼のもとに人をやって言わせた。『あの正しい人にはかかわり合わないでください。ゆうべ、私は夢で、あの人のことで苦しいめに会いましたから。』」(マタイ27:19)


13.

悪魔はピラトに、イエスを死刑にするなら呪いを受けると思わせ、ユダヤ人を脅して彼らの目の前で手を洗わせ、それを強調しました。
「だが、ピラトは言った。『あの人がどんな悪い事をしたというのか。』しかし、彼らはますます激しく『十字架につけろ。』と叫び続けた。そこでピラトは、自分では手の下しようがなく、かえって暴動になりそうなのを見て、群衆の目の前で水を取り寄せ、手を洗って、言った。『この人の血について、私には責任がない。自分たちで始末するがよい。』」(マタイ27:23-24)


14.

釈放できないことに気がついた悪魔は、イエスをむちで打ちました。ローマのむちは、1本から何本にも枝分かれしたもので、その先に金具や骨などが付いているため、一発で皮がむけ、二発目には筋肉が裂かれるという恐ろしいものでした。多くの人が、このむち打ちの段階で死んでしまいます。悪魔は十字架にかかる前に、むち打ちでイエスを死なせようと試みました。
「そこで、ピラトは彼らのためにバラバを釈放し、イエスをむち打ってから、十字架につけるために引き渡した。」(マタイ27:26)


15.

十字架につけられる前に、ローマの兵士から「苦みを混ぜたぶどう酒」がイエスに渡されました。これは痛みを和らげる、一種の麻酔の効果をもつものです。しかし、最後まで誘惑に負けないために、また、最後まで霊的戦いを成し遂げるために、主はこの飲み物を拒否されました。痛みと傷から発する熱で弱った体を引きずっているイエスは、これをどんなに飲みたかったことでしょう。しかし主は私たちのために、最後まで霊的戦いを成し遂げられたのです。
「彼らはイエスに、苦みを混ぜたぶどう酒を飲ませようとした。イエスはそれをなめただけで、飲もうとはされなかった。」(マタイ27:34)

 
 
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