悪魔はピラト夫人に夢を見させて、イエスを釈放させようとしました。
「また、ピラトが裁判の席に着いていたとき、彼の妻が彼のもとに人をやって言わせた。『あの正しい人にはかかわり合わないでください。ゆうべ、私は夢で、あの人のことで苦しいめに会いましたから。』」(マタイ27:19)
悪魔はピラトに、イエスを死刑にするなら呪いを受けると思わせ、ユダヤ人を脅して彼らの目の前で手を洗わせ、それを強調しました。 「だが、ピラトは言った。『あの人がどんな悪い事をしたというのか。』しかし、彼らはますます激しく『十字架につけろ。』と叫び続けた。そこでピラトは、自分では手の下しようがなく、かえって暴動になりそうなのを見て、群衆の目の前で水を取り寄せ、手を洗って、言った。『この人の血について、私には責任がない。自分たちで始末するがよい。』」(マタイ27:23-24)
釈放できないことに気がついた悪魔は、イエスをむちで打ちました。ローマのむちは、1本から何本にも枝分かれしたもので、その先に金具や骨などが付いているため、一発で皮がむけ、二発目には筋肉が裂かれるという恐ろしいものでした。多くの人が、このむち打ちの段階で死んでしまいます。悪魔は十字架にかかる前に、むち打ちでイエスを死なせようと試みました。 「そこで、ピラトは彼らのためにバラバを釈放し、イエスをむち打ってから、十字架につけるために引き渡した。」(マタイ27:26)
十字架につけられる前に、ローマの兵士から「苦みを混ぜたぶどう酒」がイエスに渡されました。これは痛みを和らげる、一種の麻酔の効果をもつものです。しかし、最後まで誘惑に負けないために、また、最後まで霊的戦いを成し遂げるために、主はこの飲み物を拒否されました。痛みと傷から発する熱で弱った体を引きずっているイエスは、これをどんなに飲みたかったことでしょう。しかし主は私たちのために、最後まで霊的戦いを成し遂げられたのです。 「彼らはイエスに、苦みを混ぜたぶどう酒を飲ませようとした。イエスはそれをなめただけで、飲もうとはされなかった。」(マタイ27:34)