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 ほかにも心を痛めることがあった。それはアラブ人の町となっているベツレヘムのことである。以前はイスラム教徒とクリスチャンがそれぞれ50パーセントずつで仲良く住んでいたのに、今はイスラム教徒が80パーセント、クリスチャンが20パーセントになったという。イスラム教徒が増え、過激派による暴行や嫌がらせによってクリスチャンは移住を余儀なくされているからである。救い主イエスの誕生の地・ベツレヘムも、そして主の再臨の地エルサレムのオリーブ山も、今や危険地域となっている。この状況を見られて、主はさぞかし悲しみ、心を痛めておられることと思う。

 ショックな事実もあった。パレスチナの学校教科書や地図には、イスラエルの国は存在しないのである。しかもこれらの教育機関は日本、アメリカ、カナダ、全ヨーロッパの特別基金で経済援助がなされている。1948年以来、イスラエルは一つの国家として国際的に認められているのに、それを認めないパレスチナの教育機関を援助している矛盾を、どう理解すればよいのだろうか。私たちはイスラエル問題を正しく理解し、祈り、とりなしていかなければならない。

◆感動と励まし
 特に感動したこと−それはテロリストによって無残にも殺害された十三歳の少年の母の証であった。彼女は今、悲しみを乗り越えるために、息子と同じ年頃の貧しい少年たちにごちそうし、息子の名にちなんだ『コビー基金運動』を起こし、テロの被害者の子どもたちのいやしや助けのために教育事業を進めて、パレスチナ人であろうとユダヤ人であろうと愛することを教え、実践している。この証は、参加者たちに涙と感動、心のいやしと励まし、勇気と力を与えた。

◆メッセージ
 最後に、全体をとおして印象深かったメッセージを分かち合うことにする。まず講師全員の第一声が、このミッションの主催者であるBFPと、参加者に対する感謝の言葉であった。現在のイスラエルは、他の国々から危険視され、孤立し、アラブ諸国からは目の敵にされ、一方的なマスメディアによる情報によって誤解され、貧困層が全人口の20パーセントになり、市民生活も危機的状況にある。それは、このような時期に、イスラエルまで足を運び、このようなミッションを行っていることに対する感謝であった。その言葉は、9月11日以来修学旅行や一般観光客が激減し、観光事業が揺さぶられている状況にある沖縄からの参加者として、イスラエルほどでないにしても、身にしみる思いであった。そこに込められていたのは、今まで以上にイスラエルを愛し、祈り、理解し、支援し、その仲間を広げてほしいという訴えであったと思う。

◆転機と使命
 このミッションで見、聞き、感じ、体験し、得たものは大きい。祈るたびに目と心に焼き付けられたあらゆる状況が浮かび、その祈りは深まり、回もまた増した。これらのことは私の信仰生活、牧師生活にもう一つの大きな転機と使命をもたらしたのである。

 イスラエルのため、エルサレムのため、ベツレヘムのため、BFPのように活動している団体や個人のために祈りつつ……。

 沖縄からシャローム

 

 
 
 
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