まさか、イスラエル建国が国連の承認を受けるとは思わなかったアラブ諸国は、決起してユダヤ人の移住を阻止しようと戦いを挑んできました。
パレスチナ人たちは、戦争になったからあの土地を離れたのではありません。アラブ側が扇動して、彼らを退去させたのです。アラブ人のリーダーたちは、「イスラエルを追い出したらすぐに戻って来られる」と約束して、彼らを追い立てました。しかし、その約束が守られることはありませんでした。1948年10月2日付けのロンドン・エコノミスト誌には、目撃者であるイギリス人の証言が残っています。そこにはこう書かれていました。「アラブ委員会はラジオをとおしてパレスチナの全アラブ人に退去を勧告し、『アラブ連合がユダヤを追い落とした時にユダヤ人の保護を受けていた者は裏切り者とみなす』と呼びかけていた」と。
パレスチナ人が逃れて行った先のアラブ諸国は、彼らを冷遇し、難民として隔離しました。そればかりではなく、イスラエルに対抗する上での政治的人質として彼らを扱いました。一方、彼らにとって敵であるはずのイスラエル側は、建国の時、イスラエル国内に住むアラブ人に、安全と平和を約束しました。そして「頼むから一緒に住もう」と呼びかけました。事実、留まった人々は今日も、イスラエル市民としてユダヤ人と和合して豊かに暮らしています。
世界中で「あの土地の権利が誰にあるのか」ということが論争になっています。歴史的事実を基に考えるなら、あの土地がイスラエルの所有であることを国連が決議して承認し、またユダヤ人は、荒れ果てて使い物にならない土地を、地主の要求する法外な値段で買い取ったのですから、イスラエルのものであることは間違いありません。しかしパレスチナ側に言わせれば、イスラエルは侵略者そのものなのです。
では、いったいどちらが本当の所有者なのでしょうか。その答えは創世記17章8節のみことばにあります。「わたしは、カナンの全土を、あなたとあなたの後のあなたの子孫に永遠の所有として与える。わたしは、彼らの神となる。」と書かれていますが、これと同じみことばが、聖書の至る所に記されています。昨日も今日も永遠にお変わりにならない神が、「永遠の所有」としてあの土地をイスラエルに約束しておられるのです。ここから分かることは、土地の権利は誰に属するものでもなく、神ご自身に属するものであるということです。さらに、申命記9章5節には、「あなたが彼らの地を所有することのできるのは、あなたが正しいからではなく、またあなたの心がまっすぐだからでもない。それは、これらの国々が悪いために、あなたの神、主が、あなたの前から彼らを追い出そうとしておられるのだ。また、主があなたの先祖、アブラハム、イサク、ヤコブになさった誓いを果たすためである。」と書かれています。
このように、土地問題をくどくどと申し上げるのには、理由があります。それは、せめて神を知り、神を信じておられる皆さまには、歴史の真実をご理解いただきたいからです。パレスチナは人道的な作戦で世界中の同情を買いました。しかし、イスラエルの672倍もの土地を所有するアラブ諸国が、パレスチナ人を助けられないはずがあるでしょうか。日本から、アメリカから、その他世界中からパレスチナヘの経済支援が送られています。それにも関わらず、難民と呼ばれる人々は置き去りにされ、人質となったまま貧困生活を余儀なくされています。逆に彼らの指導者たちは、ぜいたくな豪邸に住み、そのお金で世界中から武器を買い漁っています。 |