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◆パレスチナ難民の位置
 アラブ諸国は、パレスチナ人が難民であり続けることによって、「侵略者イスラエル」というイメージを作り上げています。実際にアラブ世界では「大アラブ、アラブは一つ!」といったスローガンが流されていますが、これは対イスラエルにおいてのみであり、それ以外ではアラブ人同士の血で血を洗う抗争がずっと続いています。今でも、エジプトでは、同じアラブ民族であるはずのパレスチナ人を差別的に扱い、「敗者、宿無し、訛りの強い田舎者」と蔑み、市民権さえ与えないこともあります。

 パレスチナを圧倒的に支持する声明を出したビンラディン氏ですが、アラブ諸国へ向けて放映したビデオテープでは、「アラファトが1年間続けたインティファーダなど、聖戦とは言わない。アラファトは『堕落した、神の怒りに値する男だ』」と、アラファトを侮辱しています。これは、「聖地を異教徒の軍隊から解放するまで、またパレスチナに平和が訪れるまでこの戦いは終わらない。アメリカ人はそれまでは平和な暮らしができると思うな」という演説に全く反するものです。

 歴史的な真実として、ぜひ皆さまに知っていただきたいことがあります。それは、イスラエルが決してパレスチナ人を追い出して国を樹立したのではないということです。

◆土地の荒廃と無人化
 1516年から約400年間に亘り、当時パレスチナと呼ばれていたイスラエルの土地を統治したオスマントルコは、考えられないような方法で税金を集めました。彼らは、何と「その土地に生えている木の数」で税金を徴収したのです。当然のことですが、税金を取られたくない市民は、必死になって木を切りました。また、鉄道を走らせるために、1千万本以上の木が枕木として伐採されました。ただでさえ水が少なく暑い土地ですから、木がなくなると雲が集まらなくなり、気候までが変わり、すっかり荒れ果てた砂漠になってしまいました。水と食べ物がなくなってしまった土地には誰も住むことができず、一部を除いて完全に無人の地と化してしまいました。

 19世紀の初期から、その何もない土地に徐々にユダヤ人が移り住むようになりました。作物など一切期待することのできない最悪の砂漠を、考えられないような法外な値段でアラブの不在地主たちから買い取り、命懸けで開墾していきました。歴史書によれば、「彼らはハエのようにバタバタと死んでいった」と書かれています。しかし、彼らの努力によって、イザヤ書に書かれている「わたしは荒野に道を、荒地に川を設ける。わたしが荒野に水をわき出させ、荒地に川を流し、わたしの民、わたしの選んだ者に飲ませるからだ。」(イザヤ43:19)の預言が実現しました。

◆土地の帰属権はどこにあるのか
 こうして、誰もいない空っぽの土地を、ユダヤ人が買い取り、必死で開墾した姿を見た国連は、1947年にイスラエルを国家として承認しました。しかし、これだけが理由だったわけではありません。逃げる場所がなかったばかりに、ホロコーストで600万人もの尊い生命が虫けらのように殺された……。そのユダヤ人の悲しみに、世界が大いに同情したことによる後押しもあったのです。まさに、600万人の血の代償で勝ち取った土地と言えるでしょう。

 
 
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